シーベルト 再び。
私たちは何を 危険と感じるか?
たとえば
冬の季節 ストーブの火傷。
指先の火傷であれば
400度に加熱された
鉄板に触れた指先表面の細胞の
受け取る全エネルギーは、
何「カロリー」ぐらいだろうか?
たとえば指先1グラムの細胞が
ストーブの鉄板に触れて
100度温度上昇すれば充分大火傷だ。
水ならば、
1グラムが100度温度上昇して
100カロリー。
1カロリーは4.2 ジュールだから
100カロリーは
=420ジュール
・・・
こちらは、ガンマ線ならば
シーベルトはグレイであり、
グレイは、ジュール/kg
つまり、重量1キログラムあたりで
1ジュールのエネルギーを受ければ、
1シーベルト。
1999年JCO事故で大内さんが亡くなった。
被曝は20シーベルト。
体重50kg、
ガンマ線(本当は中性子線*1)と仮定して、
20シーベルト*50kg
=20(ジュール/kg)*50kg
=1000 ジュール
・・・
つまり、こういうことだ、
指先が火傷する程度の全エネルギーを
全身でうっすらと受け取っても
(電離)放射線の場合は、死ぬ。
直ちには死なないけど、
半年は生きられない。
・・・
これは、危険のメカニズムが違っていて、
火傷は、生命は進化の過程で、センサー(温度を感じる細胞)を用意したけど、
電離放射線による
DNA破壊に対するセンシング能力は持たなかったって事だ。
・・・
放射線は測らないと
その危険の程度は「感じられない」