放射線影響研究所: 1シーベルトの被曝 55年後になっても急性骨髄性白血病に
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201307050005.html放射線影響研究所(放影研、広島市南区)は4日、1950〜2001年の被爆者追跡調査で、放射線による白血病の過剰相対リスクが、被爆後半世紀を過ぎてもなお持続しているとの結果を発表した。
原爆が落とされた時に10歳で、1シーベルトの被曝(ひばく)をした人が55年後になっても、被爆していない人に比べて、白血病になるリスクが2倍になる、と指摘。特に、急性骨髄性白血病のリスクが高いという。
また、被曝線量に対する白血病になる過剰相対リスクが、前回の調査(1950〜87年)に比べて高くなっていることも判明。30歳で1シーベルト の被曝をした人が70歳になった時の白血病にかかる可能性は、被爆していない人の2・74倍、2シーベルトの被曝だと、6・37倍になる。ただ、前回とモ デルの立て方が違うため、具体的な数値比較はできない、という。
調査は、寿命調査をしている約11万3千人を対象に実施した。