城南信金 吉原理事長

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[2013.7.3]


吉原:でもあのとき、ほとんどの大企業が反応しなかった。なにかしらのメッセージを打ち出したのは、楽天さん、ソフトバンクさん、スズキ自動車さん、東京新聞さん、鈴廣かまぼこさん……くらいでしょうか。企業経営者としてショックをうけましたし、ここまで大企業というのは堕落したのかな、と愕然としましたね。

もんじゅくん:「信用金庫は地域に根ざして経営しているということで、福井に住んでいるボクだと、東京の城南信金さんでは口座は開けないといわれてしまって。でも、定期預金を先につくれば、ということで大丈夫でしたが。」

「吉原:まあ、そんなわけで話が長くなってしまいましたが、このロッチデールというイギリスのある町で生まれた考えかたがドイツへわたって、1900年には日本に入ってきたんです。そしてこの年、日本では「産業組合法」という法律ができました。

「吉原:日本はこれから文明開化する。でもお金にふりまわされてしまうと、国家や社会がバラバラになってみんなが不幸になり、やがては国家そのものをダメにしてしまう」と心配されていたんですね。そこで、人々の幸せにやくだつ企業のありかたを、と考えて、日本にも協同組織企業を導入することになった。1900年に、いろんな政治家、社会思想家、政府高官が中心となって法律がつくられたんです。」

「吉原:そして、農協、生活協同組合、信用金庫が生まれました。これが信用金庫の歴史なんですよ。信用金庫は、「町の有力者たちが、町の発展のためにつくりなさい」とされてきたんです。そこでドイツでは「地方自治の基本は信用組合にあり」とまでいわれています。」

「吉原:だからわたしどもとしては、「東電からは電気を買わない、東電離れをしていこう」と決めたんです。」