高浜原発再稼働に際して 想うこと

高浜原発再稼働に際して 想うこと

プルトニウムの恐ろしさを理解すべきだよね。

長崎市に米軍が落とした爆弾は プルトニウム爆弾です。
でも今問題にしているのは、物理的な破壊力としての
プルトニウムじゃなく、プルトニウムが環境に
ばらまかれた際に、呼吸の際に吸引により
体内に取り込んだ後に生じる内部被曝のことです。

放射性セシウムの出す放射線ガンマ線ベータ線だけど、
プルトニウムは、至近距離の細胞にダメージを与える
(ヘリウム粒子線と同じの重さだけど、一粒で膨大な
 エネルギーを持って、ベータ線ガンマ線と同じく、
 生体の細胞やDNAの染色体を切る、電離放射線
アルファ線だからね。

長崎原爆の死者の肺細胞に残った、放射状の細胞写真が痛たましい。

・・・

MOX 燃料は ウランにプルトニウムを混ぜて作られます。
MOX燃料を使っていた福島第一原発三号機は
メルトダウンを起こし爆発しました。
福島第一原発2号機 もしくは3号機由来の
放射性セシウムを含む『セシウムボウル』が宙を舞いました。
147km南のつくば市で2011-3-22_25に捉えられた
放射性セシウムの粒子は
(直径3マイクロメートル弱の)ガラス状の球でした。

しかも スプリング−8
Spring-8 :和歌山カレー事件で証拠に使った最先端の分析機器)
による分析によれば つくば市で見つかった『セシウムボウル』からウラン元素成分が見つかっています。

・・・ 

以上の事実から 普通に考えれば、 いわゆる「ベント」によって キセノンやヨウ素などの 気体 が
(設計温度より 高温になってしまい パッキンのシリコーンゴムが 機密性を失い)
「オナラ」のように 漏れた 程度では ぜんぜん 無くて、

ドロドロに解け液体状になった
(千度程度では簡単には溶けない個体の)
燃料の 「カレースープ」 がドッカーーーンと爆発して
飛び散って 宙に舞い 瞬時に 冷やされて ガラス球に 成った。
と考えるのが 自然だと想います。

・・・

福島第一原発3号機の瓦礫撤去作業を行った平成25年度に
(北に20km も離れた) 
南相馬市の お米の 突然の 放射性セシウム濃度の基準値越え事件が起きました。
120Bq/kg しかも、専用の放射線の写真撮影で調べた結果、あたかも、「フリカケ」のようにお米が汚染されたことが判明しました。

<当時の報道を時系列に並べるとおよそ以下の通りです。>

福島第一原発3号機の瓦礫撤去を実施。(2013-8-19)
・汚染水タンク 300トン漏れ事故発生。(2013-8-19)
原発から北3kmのモニタリングポスト
 双葉町郡山公民館での空間線量の急上昇の報道(2013-8-19) (*1)
福島第一原発3号機の瓦礫撤去を行った作業員の
 放射性物質汚染事故(2013-8-23) 
南相馬市の基準値越え米の発覚(2013-12) 
福島県農林水産省の努力を無にする東電の態度。(2014-3) 
朝日新聞の告発記事(2014-7) 
原子力規制委員会の「原因不明宣言」(2014-11)

MOX燃料を使う福島第一原発3号機の爆発により、
燃料のウランが 
MOX燃料だから当然 プルトニウム
もちろん 原発稼動で生成する放射性セシウム
散逸した事実を 、
空間線量の急上昇の報道(2013-8-19)の様子や、
原子力規制委員会の「原因不明宣言」(2014-11)
の姿勢を見る限り、
大掛かりに 隠そうとしてる。ように、観察される。
・・・

もし、高浜に 大規模な地震が起きれば、 風向きによっては
(たまたま 運良く汚染されずに済んだ)
関西に
貴重な日本の代表的観光資源である 京都に
日本の伝統の古都京都に
プルトニウムを、劣化ウランを、放射性セシウムを、
私達は ばら撒くことになるのだと想う。

わたしたちは正気なのだろうか?

■資料
(*1)原発から北3kmのモニタリングポストの空間線量の上昇
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20130828/1377648801

(初出 facebook http://on.fb.me/1oMjhWP )