地震で起動する、自動自殺装置

ヒトにとって呼吸と血液循環は必須。
血液を全細胞にくまなく循環させ
細胞への酸素供給と、
酸化した二酸化炭素の排出、輸送で生きてる。

そう考えると原発の五重の防護構造、という安全神話
今思うと とことん的 はずれだったよね。

テロリストが飛行機で突っ込むようなシーンを想定したんだろうね。

でも考えてご覧よ。
 人を殺すのに 頭をバットで殴るのもひとつの方法だけども  
鼻と口を片手で塞ぐ、もっと簡単な方法があり、
ナイフで刺して 出血させ る、もっと簡単な方法がある様に、

原発は、稼働中ならば 冷却パイプをポッキンと折るだけでイイ。
そうすれば、原発システムは「死に」、メルトダウンする。

火事と違って、燃料からは勝手に崩壊熱が発生し続けるから 放っておいても加 熱が進行する。 制御棒による中性子線制御が効かなくなれば、 濃縮 ウランが 一箇所に集まって臨界を起こす。 
つまり、広島原爆の再来だ。

日本と言う巨体が生命なら 
54基も稼働させてた時の脳天気さと言ったら 何なの だろうか。

地震で起動する、自動自殺装置だよなあ。

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「崩壊熱」 こいつが どんだけ 手に負えないやつかご存知だろうか? そう  地震の原因 である。 大地の乗るプレートを動かす原因であり、火 山活動 のエネルギー源である。 地震、雷、火事、親父。手に負えない順番の筆頭。
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火事ならば 1)燃えるもの。 2)酸素。 3)温度。 の何れかを断てばいい。 江戸時代の火消しは 火事発生現場の周りの家を叩き壊して延焼を 防いだ。
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原発は、壊れたら、崩壊熱が集中しないように燃料を拡げて熱を分散すべきなん だけど、近寄れない。 人が放射線を浴びて死ぬからだ。 ガンマ線の 透過力 は 高 く、5cmの厚さの鉛でも0.6%は透過する。 臨界が始まった時の日本の メーカーや現場の覚悟は1999年のJCOと 2011年の東電のトップの対応 で証 明済みだ。放射線を放ち、崩壊熱が残る燃料がむき出しになったら、手に負えな い。 ましてや 臨界が始まり 中性子線がバンバン出だしたら、 誰も近寄 れ ない。 つまり、原発地震、雷、火事、親父 と言おう。これからは。

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コアキャッチャーの設計はこれが第一の目的、「崩壊熱が集中しないように燃料 を拡げて熱を分散」 、もうひとつは濃縮ウラン燃料が、制御棒の中性 子線減 衰に失敗して、臨界が起きることを防ぐこと。臨界が起きる とは その場所 が、広島原爆になるって事。

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臨界 = 広島原爆 = 皮膚がただれた地獄絵。 と連想してたら、改めよう。 JCO 1999年の事故で亡くなったお二人の記録を是非読んでください。臨界 で溢れ出す 中性子線を浴びると たった 10シーベルト程度では 一見何も外 観は 変わらない。 息もできる。血液も流れてる。でも、83日後には、亡くなった。細胞の再生機能こそが生命の根源であるが、その再生機能が根本から 絶やされる。つまり、染色体 DNAが壊される。

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10 シーベルトなんて、計算してご覧よ。大したエネルギーじゃない。体重60kg なら、ガンマ線だとしても、10Sv =10Gy=10 ジュール/kg. 全身で 600ジュー ル。水、1ccの温度が一度上がるのに、1cal =4.2ジュール。まあ、人差し指、1 グラム分が、ストーブに触れて、ジュ!っと火傷するくらいの全エネルギーだ。  そのあまりにも低いエネルギーである 事を逆手に取って、山下某は ミリ (1/1000)のマイクロ(さらに1/1000)のと いわき市の市民を安心させた。でも JCO 1999で中性子線がどの様に発生したのか。その作業をしていた人がどの様に 亡くなったのか については多くを語らない。 指先のじゅっとやけど程度のエ ネルギーの 中性子線を浴びれば人は、100パーセント死ぬ。 だから、臨界が 怖いんだ。

(初出:facebook 2015-6-24)
https://www.facebook.com/ichinoseshu/posts/856206107802554?pnref=story