大沢真幸「社会は絶えず夢を見ている」朝日出版社


書籍 大沢真幸「社会は絶えず夢を見ている」朝日出版社
2011.7.5信濃毎日新聞p12
「資本主義や科学技術のリスクなど、現代社会に潜む四つの問題を講義形式で分かりやすく論じている。」
「リスクに直面したとき、私たちがどうするべきかは、科学では決定できない。」
「情報公開は必要だが、たとえ全部のデータが出たとしても、どの意見を信じて行動していいのかわからないだろう。」
「人の行動を決めるのは、いかようにも解釈できる数値ではなく、何を信じるかによる。人が何かを信じて行動に移すメカニズムを、さまざまな宗教を基に考えたい。」
日本人が物作りが得意なのは、物にも魂が宿ると考えるアニミズムの宗教観が背景にあるのかも知れない。」
「そうした本人も意識しない宗教的な信念と、行動様式の関係を考察していくことが、必要なのではないだろうか」
人々を不安にさせる出来事や、奇妙な流行などを「社会が見る夢」ととらえて、それが告げる社会の真実を分析しようとした。
大沢さんは「社会の夢を読むことで、社会がどの方向に変化していこうとしているのかを、リアルタイムにとらえていきたい」
大沢はこの本を震災前に書いた。
大沢真幸(おおさわまさち, 1958年松本市生まれ)