ガレキ焼却した飛灰の放射性セシウム降下を一般的なゲルマによる土壌検査方法で果たして検出できるだろうか。

計算

例えば、ガレキの放射性セシウム濃度が、みのさんの朝の民法TV番組で村井宮城県知事が語った「今年4月から始まる厳しくなった食品基準の100Bq/kg相当のガレキ」と仮定した場合。

重量1トンあたりで、10万Bqとなる。

9割が焼却灰に残るとすると、1トンあたり9万Bqの焼却灰。

1割が煙突を抜けて外に出ると仮定すると、1トンあたり、1万Bqが拡散する。

もし、半径10kmに拡散すると仮定すれば、面積は314km^2
よって、
降下量は、1トンがれきを燃やすと
1万Bq/314km^2=31.8Bq/km^2

基礎データ:
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/11/60mbqkm2-c42c.html
Q:果たして、どの程度の汚染をゲルマニウム半導体検出器を使って測定できるのだろうか。
■結論
60 MBq/km^2 の降下量(60 Bq/m^2)があれば、土壌検査の手法で放射性セシウムの検出が可能である。

よって、200万トン燃やすとゲルマを使った土壌検査で検出できる計算。

ということで、やはり厳しいでしょうかね。
松葉など、単位重量あたりで放射性セシウムの捕獲効率が高い、より高感度な手法を使うべきなのでしょうね。


知人から:
放射性セシウムは、酸化セシウム(CsOx)、炭酸セシウム(Cs2CO3)、塩化セシウム(CsCl)、水酸化セシウム(Cs(OH)2)等になっていると考えられます。」
「これが数気圧以下の条件で焼却炉で焼却されると分解して微小粒子になったり蒸発したりしますので焼却灰の中に90%も残留するとは考えられません。」
「排ガス中に高濃度で存在し、排ガスフィルターで補足されるのはごくわずかです。排ガスフィルターはHEPAフィルターではなく通常の目の粗いフィルターです。ですから一般の焼却炉で焼却することにより高濃度の微小な放射性粉じんを周囲にばらまくことになります。」