上信越自動車道を群馬県から長野県に向けて走り放射線量を測定した


9月下旬にポケットガイガーを入手してから、自動車で出張の場合は必ずお供にして計測し続けている。
ポケットガイガーとは、5人の心熱きスタッフが生み出した、現在、国内で最も安価で、かつ、クール(古いかな。。^^)な線量計だ。

震災復興支援を目的に設立されたこの運動は、お金集めから型破りだった。製造は宮城県石巻市の企業に委託している。だから、Made in ISHINOMAKI なのだ。さまざまな奇跡を起こし続けているこの新しい動きにぜひみなさんも自分の手で参加してもらいたいと願う。

(ただし、iPhone, iPod touch, iPadユーザーのみ。完成品を購入したい方は私も扱っているのでどうぞ。→購入ページへ

センサの面積が小さいので、感度は低い。
0.1μSv/h環境にて、1個ガンマ線を捕らえるのに、約1分かかる。
このことを、
0.1μSv/h の空間線量率値を得るのに、
1cpm(count per minuts)の感度であると言う。
なので、
1μSv/h 〜 10cpm
311前に学校教育用に(税金が投入され)開発された堀場製作所のラディ、PA−1000は、14万円するので、さすがに感度は良くて、
1μSv/h 〜 1000cpm
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2011/09/post-1ddd.html

こっちは、CsIという食塩(NaCl)に似た透明な結晶により感度を上げている。シンチレーション式というガンマ線検出装置。


最近では、エステーが、9800円で発売開始した。こっちの機種は、ポケットガイガーと同じく、シリコン結晶を用いた方式だ。

NaIや、CsI、CdTeなどのシンチレーション式の線量計が感度が高い。
食品の放射能検査は、このNaI方式の巨大な結晶を使っている。
ただ、高額なのがたまにきず。
そこで、
まずは身の回りの線量をチェックしたいという趣にはシリコン式が安価な割に計測値を信用できて良いと思います。
シリコンの利点は、感度の直線性が良く、ダイナミックレンジが広い。
(ポケットガイガーは感度が低いので、最低でも10分間計測を推奨します。)

でも、日常的に使用する場合、ポケットガイガーはその拡張性(発展性)に魅力があります。

その1つが、今回紹介する、長時間記録機能。
私はこんな感じで車に固定しています。

動物愛護協会から訴えられそうな一コマ^^;)

iPhoneを12Vバッテリーで充電しつづけたまま、
フォーンケーブルを自動車のルームミラーにひっかけて、
ぶらぶらさせたままポケットガイガーで測る。
このぶらぶら程度が、ノイズを生まずにちょうどいい。
下手にどこかにおくと、振動やショックでノイズを拾って、それまでの計測が水の泡。


<計測の様子>
普通に制限速度 80km/h(%1)で走った時のグラフが最初の画像。

0.05〜0.08μSv/h程度だったのが、横川SAに近づくとどんどん数値があがる。0.15まで来た後、念のため、横川SAに駐車して、10分間計測を続けた。

0.15μSv/hでグラフが平らになっているのは、そのため。

その後、わざわざ軽井沢ICで降りた。
降りて、軽井沢の別荘方面に走らせ、しばらくしてコンビニエンスストアがあるところまで行き、戻ってきて、また軽井沢ICから乗るまでの間も計測を続けた。

群馬県側の斜面の線量が高い。

軽井沢ICは、降りたところが群馬県側、軽井沢町に向けて走ると峠を越えて、長野県に入る。峠の前後で線量の変化をこのポケットガイガーでも充分確認できた。


自治体が空間線量率に使うサーベイメータ TCS−172Bも、既に弊社では、手配済みなので、入手次第、ポケットガイガーと同時計測、比較する実験を行う予定です。

%1)80km/h 普段こんなにゆっくり走ることはないのですが、220kgの大切な荷物を載せていました。^^)