志村けんとの7年、川上麻衣子が見た素顔「心を許せる人と深めた笑い」 家族モノへのこだわりと矛盾
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川上麻衣子(かわかみ・まいこ)
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基本的に師匠は、行き当たりばったりのものは嫌いで、つくり込んだものが好きでした。しかも、自分が信頼できるスタッフや共演者としかつくらないっていう。
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たけしさんが「コントを追求し続ける最後の芸人だ」と評価されたあたりから、またクローズアップされたのかなという印象はあります。
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台本には「電柱でつまずく」ぐらいしか書かれていないんですけど、お笑いにするには「その人が会社でなにがあったのか」「なんでこうなったか」を考えないと面白くならない。「人は酔っている姿を見ただけじゃ面白いとは思わない」っておっしゃっていたのが印象的でした。コントの奥深さをたくさん教わりました。
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基本的には台本を渡されるんですけど、本番の収録日の、前の週に1回出演者全員で集まるんですよ。会議室でシーンとしながら、いつ終わるか分からない感じが2時間ぐらい。
一応台本はあるんですけど、師匠がもっと練りたいっていう思いが強かったんでしょうね。師匠が「う~ん……」ってうなりながら、私たちに「なんか面白いことあった?」とか聞くんです。みんなとくになにを言うでもなく、またシーンって感じでしたよ、ずっと。
最終的に師匠が「じゃこんな感じで」って言うと終わりになって、ご飯を食べに行くという流れでしたね。あとで聞いたら、ドリフの会議でもそうだったそうで。だから、師匠にとっては普通だったんでしょうけど、私たちはもう本当にウワァ~って緊張の時間でした。
」