変わらないものを何かに喩えて

ひさしぶりに中島みゆきのフレーズが頭を巡る。

♪ 世の中はいつも変わっているから
♪ 頑固者だけが悲しい思いをする
♪ 変わらないものを何かに喩えて
♪ その度崩れちゃ そいつのせいにする
「世情」

以前、石川県に住む友人が珠洲市に作られる原発に反対する立場で立ち上がって県会議員をやっていた。
彼がかつて言っていた。
「あれ〜、Kさんは自動車に乗るんですかァ?」
と声を掛けられることが有る、と。

自分にはできないけど、誰かにはやっていてもらいたい。

今回の福島原発の事故を受けていろいろと想う。
エネルギーは?食は?暮らしは?
でも結局自分に戻ってくる。

まだらめ@原子力委員長と小出先生の動画を見た。
http://bit.ly/mlBQLA 消去されててましたのでYuTubeで探しましたが、まだらめさんの部分のみ。小出先生の部分の動画はまだ見つかっていません。2011.7.16)
(編集された)動画ってのは怖い。
この6分のビデオだけを見て、斑目さんに対し私は否定的な気分になった。
YuTubeのコメントはまだらめさんへのバッシングだらけだ。

でも、小出先生はスゴイことを言っている。
地球温暖化防止の答えは、
「エネルギーを使わないようにするしかない。(5:32)」

この言葉をまじめに受け止めている人はどのくらいいるだろう。

温暖化の問題を技術で解決することには限界がある。
熱力学(エントロピー)を勉強すると分かることは、
地上で発生したエネルギーは、全て最後は熱になるってこと。
地球から熱を宇宙に向けて捨てるには、熱線しかない。
地上で使うエネルギーが増えれば、温暖化は防止できない。

惑星科学研究者によれば、太陽定数(%1)の【入力】と、宇宙への熱放射による【出力】だけでバランスする温度は、地球では零下になる。
地球の海水が凍らない温度に上がるのは、マントル対流(%2)を産む地球コアの核崩壊による地熱があるから。 人類活動以前から地上に存在する温暖化ガスによるもの。
もし私たちが、放射性ウランの核崩壊熱や重水素による核融合を今後選ばないとすれば、エネルギー源はこの2つ。
いわゆる再生可能エネルギー

だから、温暖化防止を叫ぶなら、人類が発生する前から、ここ1万年間たまたま安定している地球のエネルギーバランスの中に人類の生活圏をいかにシフトしていくのか。
それがテーマになる。

でも再生可能エネルギーを選ぶということは、今の大量エネルギー消費生活を変えるってことになるんじゃないだろうか。

かつて、自動車メーカーのCMで「週末お父さんは図書館へ」ってのがあった。
もしそのお父さんが図書館で熱力学を学べば自転車か公的公共機関を使うか、図書館の近くに住居を構えることになるだろう。
ネットのアマゾンで1冊注文! ってのも考え物である。

誰かに任せるのではなく、自分が行っていかなければならない。


%1)太陽定数
太陽から注がれるエネルギーが、毎分2カロリー/平方センチメートル。
最近、カロリーを単位に使わないので、換算すると、1366W/m^2
つまり、地上1平方メートルから生み出せるエネルギーの理論限界は、1.4kWってことだ。

%2)マントル対流
お天道様だけでは地球は凍る。
地熱があるから、地球上の水は液体でいられる。
でも地熱はマントル対流を産み出し、プレートを移動させる。
プレートが移動し、そのプレート境界では、巨大な地震が発生する。

{記事修正履歴}2012.6.9 地熱による温度上昇を削除。温暖化ガスが主要因でした。失礼しました。