高浜原発再稼働差止め仮処分福井地裁 判決文

高浜原発再稼働差止め仮処分福井地裁

ほぅ。言い切っちゃったんだね。

「新規制基準は合理性を欠くものである。」

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http://www.news-pj.net/diary/18984


「安全余裕があるとの理由で根本的な耐震補強工事がなされることがないまま」
原発の耐震能力(ガル値)を上げた。

活断層の状況から地震動の強さを推定する方式の提言者である入倉孝次郎教授は、新聞記者の取材に応じて、「基準地震動は計算で出た一番大きな揺れの値のように思われることがあるが、そうではない。」「私は科学的な式を使って計算方法を提案してきたが、平均からずれた地震はいくらでもあり、観測そのものが間違っていることもある。」と答えている。」

「第1陣の備えが貧弱なため、いきなり背水の陣となるような備えの在り方は多重防護の意義からはずれる」

「各地の原発敷地に5回にわたり到来した基準地震動を超える地震

「基準地震動である700ガル未満の地震によっても冷却機能喪失による炉心損傷に至る危険が認められる。」

地震が人間の計画、意図とは全く無関係に起こるものである」


原子力規制委員会の役割:
「趣旨は、当該原子炉施設の周辺住民の生命、身体に重大な危害を及ぼす等の深刻な災害が万が一にも起こらないようにするため、原発設備の安全性につき十分な審査を行わせることにある」

「しかるに、新規制基準は上記のとおり、緩やかにすぎ、これに適合しても本件原発の安全性は確保されていない。新規制基準は合理性を欠くものである。」

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感想)

裁判官や弁護士は用心棒であって、人を殺傷する道具ではなく論理(法)を武器にしてる。

東京電力が放出した環境汚染物質である放射性物質を「無主物」と言い張るのが関の山。

樋口裁判長は、原子力規制委員会の役割を改めて明文化した。

そして
「新規制基準は合理性を欠く」
と断言した。

一貫して、人格権を基本に置く樋口裁判長は、

現 日本国憲法が、如何に強力な武器を私たちに与えているかを

見せつけてくれている。

だからこそ、この基本的人権の 砦を壊されたら

私たちは丸裸になり 無力であることをも

警告している。

守れ。

この武器を。

守ることとはつまり使うことだよね。

ありがとう。原告の人たち。そして、樋口裁判長。

貴方は希望で有り、行き先を指し示す

レーザービームの様な光だ。


そしてもう一度、

裁判官ってなんて素敵な仕事なんだろう。ありがとう。