2015-1-22 中田考氏(元同志社大学客員教授) 日本外国人特派員協会

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【再生録画】
http://youtu.be/N60G4SEhTLs
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2015-1-22
中田考氏(元同志社大学客員教授
日本外国人特派員協会


贈与の論理だ。素晴らしい。

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http://thepage.jp/detail/20150121-00000007-wordleaf

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【中継概要】
日時:1月22日(木)10:00開始
場所:日本外国人特派員協会
登壇者:中田考氏(元同志社大学客員教授

中田 考(なかた こう)
同志社大学客員教授イスラーム学者。1960年岡山県生まれ。84年東京大学文学部卒業。86年同大学院人文科学研究科修士課程修了。92年カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了。学術博士(哲学)。在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、山口大学助教授などを経て2003年より同志社大学神学部教授。11年同大学退職。14年より現職。著書に『イスラームのロジック―アッラーフから原理主義まで』、『ビンラディンの論理』、共著に『一神教と国家イスラームキリスト教ユダヤ教』など。
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【ここから記者会見の模様】
1.2014.9 湯川氏の裁判に関わった。イスラム法アラビア語、日本語ができる人とジャーナリストを連れてきて貰いたいと連絡が有った。
2.ウマルさん>「救出できる見込みだ」
と言われた。外務省より自己責任で行け。
米国の空爆が開始された。連絡取れなくなり、中止となった。
3.私戦予備、イスラム国に行きたいと言う学生を支援した疑いで、被疑者になっている。
4.安倍総理の中東訪問内容は、非常にバランスが悪い。
5.中東では、イスラエルと国交を持っていない。
 入植地についてイスラエル批判したことで、バランス有る外交をしたつもりかも知れないが、バランスが悪い。
6.人道支援、難民支援すると言っても通用しない。
 シリア難民300万人は、160万人がトルコに居る。
 トルコに入り、発信すべきだった。
7.イスラエルパレスチナ、ヨルダン、という米国と関係の有る国しか安倍総理は訪問していない。
 中東を知るものとしては、(この外交が米国よりと見えることは)常識。
8.中東の安定が失われているのは、「イスラム国」が現れる前から。
 それなのに、「イスラム国に対抗するため」は?
9.「イスラム国と闘う」という安倍総理の言葉は、不用意だった。
10.テロリストの要求を飲まないことと、交渉するパイプを持たないこととは違う。
11.無条件、開放、空爆を止める。正しい相手と正しい交渉。
12.仲介者になるという偽物が現れる。
13.イスラム国の言葉は、日本国民に対する呼びかけの形をとっている。
 日本は民主主義の国。安倍政権に対して賛成する者も居れば、反対する物も居ることを伝える。
ーーーここからは私(中田先生)個人の意見。
14.イスラム学者として、米国と日本に受け入れられるぎりぎりの提言だと思う。
15.安倍総理の言う「あくまでも人道支援」という言葉は正しい。
 これは、イスラム国にも適用すること。
16.これまでも、人道支援と言ってきた。アフガニスタンイラク
 しかし、スンニ派イスラム教)の扱いが悪かった。今回の事件の根源はここにある。
17.イスラム国の前身はスンニ派イスラム
 アメリカによってイラクが攻撃された。サダムフセイン政権が倒された。
 (民衆によって)これは歓迎された。しかし、その後の数ヶ月で、空爆が有り、女、子どもが殺された。
18.国際赤十字、(せきしんげっしゃ?)。私の提言。
 人質解放のための金額の相当額を全額、難民支援に限る。トルコに仲介してもらって渡す。
 イラク、シリアで犠牲になっている人達のために日本は支援する。
19.イスラム国は、 1/17 セビディ(?)、350人もの捕虜を人道目的で解放した。
 この行為を私は高く評価する。
20.私(中田先生)から、イスラム国へのメッセージ。72時間は時間が短すぎる。待って貰いたい。イスラム国に行く用意は有る。1/17の350人の解放は高く評価する。日本人を釈放してもらいたい。イスラームイスラム国の日本在住者はそれを望んでいる。
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http://www.msn.com/ja-jp/news/national/中田氏の申し出、簡単に乗るわけにいかない=人質事件情報収集で首相/ar-AA90leI#page=2

中田氏の申し出、簡単に乗るわけにいかない=人質事件情報収集で首相

[東京 (2015-2-)5日 ロイター]

「自分には(交渉)ルートがあるから協力すると申し出する人が出てくる」が、「やたらめったらに『お願いします』とすれば、(交渉が)うまくいかないのは常識」と指摘。「このような申し出に簡単に乗るわけにはいかない」と反論した。松田公太委員への(元気)答弁。

(竹本能文※)