GPIF

山口巌

ファーイースコンサルティングファーム代表取締役

投稿日: 2014年08月15日 15時24分 JST


http://www.huffingtonpost.jp/iwao-yamaguchi/abenomics_b_5680662.html

内閣府から2014年4〜6月期のGDPが発表された。」
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/sokuhou/sokuhou_top.html

「実質でマイナス6.8%という大幅減」

「日銀は伝統的な姿勢、詰まりは通貨の番人としての中央銀行といった姿勢を転換し、大量の資金を金融市場に送り込み、円安を促した。」

安倍内閣の目論みとしては、
円安により輸出が拡大し、その結果
設備投資が拡大すると共に、
雇用が拡大し、
賃金が上昇し、
消費支出を押し上げ、
内需が拡大する事で、今度は
内需企業の投資を促す好循環が生まれる、
というものだった。
正に取らぬ狸の皮算用とはこの事であろう。」

「「アベノミクス」の目論みとは真逆に輸出はコンスタントに減少している」

「6月の輸出は前年比2.0%減の5兆9,396億円で、2カ月連続で減少。」

「気になるのは半導体等電子部品が8.7%も減少している事である。従来、スマホ やPCといった完成品は輸入してもその中核部品は日本から供給していたはずだが、多分韓国や中国に取って替られているのであろう。」

「国内製造業が設備投資に躊躇するには他にも原因があるだろう。将来の電力不足や電力料金高騰への懸念である。」

「私は何も闇雲に輸出拡大を目指した日銀による円安誘導を否定するものではない。しかしながら、この施策を実行するのであれば原発再稼働も併せ実行せねば意味がなかった。」

「非正規雇用の現状によれば、6月には雇用全体に占める非正規労働者の割合は36.7%に達している。」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000046231.html

内需を拡大するためには金利を下げて円安誘導するだけでは充分ではなく、非正規労働者の賃金を大幅に引き上げ、将来への保障を手厚くする事で消費に向かわす施策が導入されねばならなかったはずである。」

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革により、日本株への配分を20%超に増やす事を前提に調整中と聞いている。」