ガンマ線は、危険な光子(フォトン)です

アインシュタインが説いたように、光は粒で飛んでいる。

1900年代初頭にアインシュタインが明らかにしてノーベル賞を取った光電効果とは、1粒の光子(フォトン)が波長の逆数で決まるエネルギーを持っている。ってこと。
1粒のフォトンのエネルギーは、波長の逆数で大きく成る。

放射性セシウム137が核崩壊時に放つガンマ線の1粒の光子エネルギーは、私たちが普段目で見ている緑色の光の光子エネルギーの約30万倍のエネルギーがある。

662keV / ( 1240/555)eV = 約30万

紫外線よりも短い光子は、DNAのタンパク質配列の結合エネルギーを切断するのに十分なエネルギーがある。
ガンマ線が怖いのは、光の量(放射能濃度)の問題以前に、そのたった1粒の光子の持つエネルギーなのです。
ガンマ線は、危険な光子(フォトン)です。
同じくX線のように、その利点を使って、骨折した断面を調べたりするという用途において、必要最小限被爆するのは、自らの選択として選ぶ治療方法としてしかたない。
でも、ガンマ線は、もし浴びなくても済むのなら、徹底的に低くあるべきだと私は考えております。

また、百歩譲って、「適度に浴びた方が健康に良い」という学者が居たとしても、50年後100年後に、その学説が正しかったと判った時に、
そりゃあ失礼しましたと、謝ることの方がまだましじゃないかと想うのは私だけか。

でも、万が一、実害があるとしたならば、それを回避するのが、現時点での取り得る行動基準ではないでしょうか。

他人様の判断にこの考え方や価値観を押しつけるものでは決してありませんが、ガンマ線が危険である科学的な根拠をフォトンという1粒の粒子が持つエネルギーの視点から考えると、そんなことを想う次第です。