放射能摂取制限 根拠 その2 欧州放射線リスク委員会(ECRR)


欧州放射線リスク委員会(ECRR
和訳:(2011.4.13)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nuclear/articles/ECRR_Recommendations_2010_1_ECRR.html

原本:
http://www.euradcom.org/2011/ecrr2010.pdf
(248page)

欧州放射線リスク委員会(ECRR)について:
1997年に設立

国際放射線防護委員会(ICRP)、 原子放射線による影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)、欧州委員会及びEU加盟国リスク機関のような従来のリスク評価委員会から独立を保つこと

ECRRの責任範囲は過去も現在も次の通りである。
1. 全ての科学的情報を自身で評価し、必要に応じて詳細に、最も適切な科学的枠組みを用いて、予防的アプローチを取りつつ、放射線曝露から生ずる全てのリスクを独自に見積もること。
2. 放射線への曝露による被害の最良の科学的予測モデルを開発し、このモデルを支持する又は課題となるように見える観察を示し、更に予測結果の展望を完全にするために必要とされる研究領域を明らかにすること。
3. 科学的知見、現実の経験、及び予防原則に基づく政策勧告の基礎を形成するための倫理的分析と哲学的枠組みを開発すること。
4. 公衆及び、より広範な環境の放射線防護に関してなされるべき透明な政策決定を可能にし促進する方法で、正当性を支持する分析とともに、リスク及び被害のモデルを示すこと。
 ECRRが設立された後、直ぐに、欧州議会科学技術選択評価委員会(STOA)は、電離放射線への公衆と労働者の曝露に対する”基本的安全基準 (Basic Safety Standards)”の批判を検討するために、ブリュッセルでの会議を企画した(1998年2月5日)。この会議で、著名なカナダの科学者バーテル博士は、歴史的理由のために冷戦時代に核兵器原子力発電の開発に関与したICRPは、原子力産業に有利となるよう偏向しており、低レベル放射線と健康の領域 に関する彼らの結論と助言は頼りにならないと主張した。