菅谷昭(すげのや あきら)講演 チェルノブイリエイズ
子どもたちに楽しい夏休みを-6月20日 鎌田- チェルノブイリ連帯基金blog
2011.6.23 タウン情報
松本市の県松本文化会館でこのほど開かれた国際的ボランティア団体「ワイズメンズクラブ」の東日本区大会で、市長の菅谷昭さんが「福島原発事故と子どもたちのこと−チェルノブイリ事故医療支援の経験から」と題し講演した。
1996年から5年間、原発事故の放射能汚染地のベラルーシに滞在し子どもたちの治療をした菅谷さんの話に、約500人が聞き入った。「ベラルーシでは、放射性物質の影響がいまだに続いている。例えば、軽度汚染地に住む子どもたちは、免疫機能が落ち、風邪をひきやすく、ひいたら治りにくい。後天性免疫不全のため『チェルノブイリエイズ』と呼ばれている。」
「また、25年前に被ばくした女の子たちが出産する時期を迎えている。しかし、子宮の発育が遅れ、早産や未熟児が多い。」
「『どうして、あの時あれをたべさせたのか、どうして森で遊ばせたのか』と、親も傷つき、後悔を抱えたまま生きている。日本人には、あの人たちのような悲しい思いをさせてはいけないと帰国したのに、こうなってしまった。」
「福島県の子どもたちの安全を考えると、本当は集団疎開や移住をしてほしい。無理なら、夏休みだけでも松本に滞在してほしい。」
「日本は汚染国となった現実を真正面から受け入れる時だ。そして21世紀を背負う子どもたちと、子どもたちを産み育てる母親を国民全員で守らなければならない。これが原発政策を受け入れ、電気を享受してきた結果だ。」
(倉科美香記者)
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