Swiss Medical Weekly 2004


Swiss Medical Weekly 2004
http://www.jca.apc.org/mihama/chernobyl/swiss_medical04_134.htm
我々は1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故より前の結果と1990年から2000年にかけての結果とを比較した。ベラルーシにおけるガン死の発 生数における変化についての全般的な比較を示す。
その増加はすべての地域において統計的に有意であり、最も慢性的に放射能汚染された地域であるゴメリ州に おいて著しく大きくなっている。

最も高い汚染はゴメリ地域で生じており、それは主として、土壌や食物連鎖における、特に農作地域における、高レベルの放射性セシウム(Cs-137)がも たらしたものである。

ビテプスク地域のフォールアウトによる放射能汚染は相対的に低かったことが知られているので、ここを「対照」地域とした。

これら2つ の地域におけるチェルノブイリ原発事故前後の状況を比較した。

結腸ガンや膀胱ガン、甲状腺ガンを含む、全ての組織・臓器についての全ガン死亡率は、ビテプ スク地域に比べて、ゴメリにおいて統計的に有意に高くなっていた。

表1 10万人当たりの年間ガン発症率と標準偏差
地 域 1976-1985 1990-2000
ビテプスク158.2 ± 3.24 217.9 ± 3.5
ゴメリ 147.5 ± 2.52 224.6 ± 6.3

【素人の計算】(要検証っす)

>統計的に有意に高くなっていた。

この統計的に有意に高い、ってのは以下の計算でいいのかな?
誰か教えて。

1.「ビテプスク地域のフォールアウトによる放射能汚染は相対的に低かったことが知られているので、ここを「対照」地域とした。」
対象地域:ビテプスクの変化比率
217.9/158.2=1.377
つまり、1.377倍は、放射能以外の要因で上がった可能性がある。


2.「最も慢性的に放射能汚染された地域であるゴメリ州」

224.6/147.5=1.5227

単純に、比率だけを比較すると、
ビテプスクの 1.377に対して、
ゴメリの 1.5227は「大きい」

1.5227/1.377=1.106
つまり、+10%以上、他地域よりも、ゴメリはガンが増加している。

でもここで、誤差を議論しないといけない。
(空間線量率のポケガの±の意味や、ベクレルモニタの検出限界の議論と同じ)

3.統計的に有意かどうかの判定。

標準偏差の3σを差し引く

224.6-3*6.3 =205.7
統計的に最小で見積もった時の比率は、
205.7/147.5 = 1.3945

3σ統計判定しても、
ビテプスクの 1.377に対して、
ゴメリの 1.3945は「大きい」
1.3945 > 1.377

よって、明らかに、(99.7%確度で)ゴメリはビテプスクよりも
発ガン率が高い。