放管の現場

原発運動に関わっていた人が、
311後、
自らF1,F2の原子力発電所の作業員として働く。
放管(=放射線管理員)として作業員の被爆管理作業に当たる。
そのリアル。

これを読むと、
「F1に放射性物質を戻せ。」とは言えまい。
現場は必死でやってる。
現場を更に危険な状態にすることは許されまい。

小出先生は言う、「F2に置け」もしくは、「東電本社に置け」と。

以下、1Fとは、福島第一原子力発電所のこと。

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例えば、汗が出ても拭いちゃだめなんです。放管教育では、眼が一番、被ばくしやすいと教わります。だから、汗は拭けません。安全な場所に行って、補助員が、顔をキムタオルで拭いてあげるのです。 


それが、いまや全域が、炉心付近の状況になっています。例えば、1Fの1号機、2号機、3号機の周辺がもう完全に炉心と同じレベル。 

 今までなら、一人を炉心に送り出すのに、宇宙飛行士を送り出すようにやっていたけど、今、その基準でやったら、どれだけの人がいるのか、という問題になって、「もう無理、管理しきれない」と、完全に感覚が麻痺してしまっているように思います。 

チェルノブイリの場合は、石棺にしました。しかも作業員が死ぬことを前提に人を投入ました。ソ連という体制もあったと思いますけど。 

 日本は、いまのところ、石棺という道を選んでいないので、あらゆる手立てを尽くして、冷やして、冷やして、最終的に、30年後、40年後に、核燃料を回収するという壮大な世代を超えた仕事に取りかかっているのです。