NHK追跡AtoZスペシャル File79 福島第一原発作業員に何が


2011.8.12
NHK追跡AtoZスペシャル File79 福島第一原発作業員に何が
福岡市在住 梅田さん(76歳)
20年以上前から倦怠感。
10年前 心筋梗塞
突然の鼻血。

30年前、福井原発で1ヶ月間、配管溶接の仕事をした。
鳴き殺し(なきごろし): 放射線アラームメーター、一定以上の放射線量でアラームが鳴る。鳴ったら現場から離れて鳴り止むのを待つ作業のこと。

梅田さんの労働上記録された積算放射線量:8.6mSv

ホールボディーカウンターで調査。
内部被ばくが解った。
しかし、内部放射線量と、労働上の記録との因果関係が認められないため、労災にならない


東京新聞 2011.7.1
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011070102000020.html(東電作業員 1295人所在不明)

>東京電力は三十日、福島第一原発で四月から働く作業員
4325人のうち、
1295人と連絡が取れず、被ばく検査を行っていないことを明らかにした。ほぼ三人に一人で、厚生労働省は十三日までに被ばく状況を報告するよう東電に指導を行った。

 東電によると、六月二十五日までに放射線量を測定したのは
2242人と、ほぼ半数にとどまった。残る半数が被ばく検査を済ませておらず、連絡が取れない
1295人はすべて東電の協力会社の作業員。
東電や厚労省は、会社を退職して所在がつかめなかったり、氏名が分からないケースなどがあるためとしている。

 一方、被ばく検査した作業員で、通常時の年間限度にあたる五〇ミリシーベルトを超えたのは十人。最高は一一一ミリシーベルトで、協力会社の社員。厚労省の担当者は「四月になってもこれだけ高い数字が出るのは異常だ」と話している。

1295人と連絡が取れない。
4月から働く 4325人のうち。
つまり、3人に1人が「会社を退職して所在がつかめなかったり、氏名が分からない」
とんでも無いと思っていたら、NHKで特集があった。

東京電力は認めないが、「3次下請け」社員の下に、
4次下請け、
5次下請け、
6次下請け、
7次下請け、
が存在し、彼らは、顔写真の無い身分証明を付ける。
「3次下請け」社員の別名の社員になりすまし、労働する。
彼らは、大阪、あいりん地区の橋の下で生活している。
ある日、車に乗せられて、福島原発にやってくる。
仕事を斡旋する者は健康保険証を偽造していることをNHKに明かした。

これが、日本の現在の姿だ。


福島第一原子力発電所の緊急作業に従事した作業者の
線量評価状況について (2011.7.13)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110713y.pdf