官邸屋上ドローンが運んだ放射性物質の濃度は

●結果:1リットルあたり、約25万ベクレル。

●計算:
容器寸法:直径3cm、高さ10cm
→容器の肉厚を無視すると体積は、約70cc
→70g

測定装置を 日立アロカ TCS-172Bと仮定。

(1インチNaIシンチレーション式サーベイメータ)

実験的経験値から、センサヘッドを容器に密着させた時の、
線源中心(3cm/2)から、NaI中心までを合わせて、
4cmと仮定。

Cs-137は、百万ベクレル線源から、1メートルの位置で、0.0927μSv/h

もし線源の数量が百万ベクレルであれば、
距離の効果 (100/4)^2=625倍 → 57.94μSv/h
となるはずだが、

実測値:1.0μSv/h
だから、

1MBq*1/57.94=17,260Bq

よって、
容器に入っていた放射性物質の数量(総ベクレル数):1万7千ベクレル。

総重量 0.07kgなので
濃度は、17260Bq/0.07kg=246,571Bq/kg

結論:放射性セシウム137であれば、1リットルあたり、約25万ベクレルの液体。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150422/k10010057191000.html

文部科学大臣が管轄する 放射性障害防止法では、
濃度1万ベクレル/kgを超えて、
かつ、
(総〕数量 1万ベクレル
を超える放射性セシウムを取り扱う場合は、許可が必要とされ、
この法を破ると、違反。

(事実、旧法の3.7万ベクレルの線源を無許可保持していた業者が、摘発されている。)

このドローンが、頭脳犯であれば、
官邸が、濃度:1リットルあたり25万ベクレル、(総)数量1.7万ベクレルの放射性セシウムをどう扱うかを皮肉っているのかな。
もちろん、ドローン規制を東京オリンピックに向けて強化するためのマッチポンプの可能性もあるけどね。

参考)
法は何処へいった。
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20130109/1357689304