LEDは省エネか?

「LEDは発光効率が蛍光灯より悪いんです。蛍光灯は100〜110lm/W。」

つまり、「蛍光灯の方がLEDよりも省エネ」
に驚いている方が多いようです。

例えば、これ。
http://ctlg.panasonic.com/jp/ceiling-light/spiral-pa-ceiling/HHJZ1323_spec.html
エネルギー消費効率 114.0 lm/w

最新のインバーター式のシーリングライトの円形の蛍光灯照明は、
本当に、100Lm/W 超えているんですね。
すごい。

これに対して、私が過日導入したLEDタイプは、
73.2Lm/W でした。

ちなみに、白熱電球が 15Lm/W前後、
ハロゲンランプで、20Lm/W前後、
安定器時代の蛍光灯で、60〜80Lm/Wくらいかな。

白熱電球を使っているのであれば、LEDにするのは明らかに省エネですが、インバーター式(安定器でない)の蛍光灯を使っている家庭は、壊れていないのに、LEDにする必要はない。ってことですかね。

蛍光灯は、封入されている水銀の問題や環境汚染。
寿命による交換の手間。の2点で、私はLEDが8畳用でも、
1万円を切ったので導入しました。

・・・

投入した電力(W ワット)に対して、光(Lm ルーメン)がどれだけ出せるか?
で省エネ照明かどうかを判断できます。

光の単位 Lm は、肉眼の比視感度特性をつかって重み付けされています。

つまり、紫外線は ゼロ Lm だし、赤外線もゼロ Lm

可視光の中では、555nm(ナノメートル)の波長がもっとも目にとって明るく感じる。

http://www.cvrl.org/cie.htm
[plot] を押すと、緑色のカーブがその視感度です。

Lmの定義は、この最大感度の555nmの時の光エネルギー 1Wを680Lmと定義しました。

従って、もし、555nmのピュアな光を、100%の光変換効率で発光する照明装置があれば、 680Lm/Wが上限値となります。

実はトンネルの中の照明装置が黄色なのは、この理由からきています。

緑色のカラフルなお菓子の箱がグレーになっちゃう不便さがあるのですが、なんせ省エネ。(ナトリウムランプ)

日常生活では、白色光源でないと不便なので、昼光色など、青、緑、赤にバランスの取れた発光としています。このため、原理的に、680Lm/Wになりません。

120Lm/Wになってることをエジソンが聴いたらビックリするだろうけど、
エジソンが興したしたGEが1938年に発明した水銀ガスのエレクトロルミネッセンスによる照明装置(蛍光灯)を今なお超えられないことに、笑っているかも知れません。