空間線量率 0.1μSv/hを超えたら 赤信号か?

facebook より転載。

https://fbcdn-sphotos-e-a.akamaihd.net/hphotos-ak-xpa1/v/t1.0-9/10659393_10202762606765961_7443747076898450918_n.jpg?oh=ea499d706b6639859ce59d6163bb5478&oe=54607B22&__gda__=1415938100_c0aa7c4759e576a90365c0834c4cab92


>事実を辿れない発信の仕方が特徴的。

これの典型的な地図ですね。

空間線量率==福島原発汚染
という暗黙の読者の「誤解」
を前提にしている点、コメントがない。

日付以外の検証の手立てがない。
誰がどのデータを元にしたのかが不明。
自分でこの地図作って検証しようとする者への誘導が無い。

付け加えると、

この黄色は、0.05〜0.1μSv/h

長野県はどっぷり填っていますが、
例えば、塩尻市の空間線量率 0.08μSv/hは、ほぼ100%が地盤由来です。花崗岩

長野県の中部〜南部は、原発由来の土壌汚染は、Cs-137で、3Bq/kg、合算で6Bq/kg程度。

京都大学の河野先生による、松葉検査による2011.3のCs汚染の全国調査では、塩尻市は、鹿児島市よりも低い。
ーーー
一応この地図を書いた人の立場に立つと、

「年間被ばくを1mSv未満に抑える」
という信念があるのだと思います。

でも、一応コメントすると、年間被ばく量ではなく、
年間追加被ばく量 です。
だから、塩尻市の場合は、
元々 0.08μSv/hなので、
例えば、今回Cs汚染で、0.19μSv/hになってたら、やばいと思う。

(降雨で0.15になっても、40分で下がるのは気にしなくていい。)

東京都は、元々 0.03μSv/hだった。
場所によっては、0.15μSv/hのところがある。
そこは、この基準(年間追加被ばく量 1mSv)にひっかかる。
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出典)

>長野県の中部〜南部は、原発由来の土壌汚染は、Cs-137で、3Bq/kg、合算で6Bq/kg程度。

学校法人 瑞穂学園 瑞穂幼稚園 (長野県岡谷市
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2013/01/post-779d.html

京都大学の河野先生による、松葉検査による2011.3のCs汚染の全国調査では、塩尻市は、鹿児島市よりも低い。

京都大学 河野益近先生による 松葉の放射能測定
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/03/post-b3a0.html

>(降雨で0.15になっても、40分で下がるのは気にしなくていい。)

(2013年)8/15諏訪市松本市の空間線量率の突発的上昇について
https://www.imeasure.jp/?p=1528

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補足)

>長野県はどっぷり填っていますが、
>例えば、塩尻市の空間線量率 0.08μSv/hは、ほぼ100%が地盤由来です。花崗岩

岡谷の私立保育園の土壌調査、Cs-137:3Bq/kg、Cs-134:1Bq/kgを元にして、この放射性物質汚染による追加空間線量率上昇分は、

425Bq/kgで、0.1μSv/hなので。
約 0.1 * 4/425= 0.001 μSv/h

よって、
0.08μSv/hだったところが、
0.081μSv/hになる。

日立アロカのサーベイメータ(55万円)でもこんな数字は測れない。

だから、サーベメータで測るのではなくて、土壌の放射性物質濃度をゲルマで測定するしかない。
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出典)

>425Bq/kgで、0.1μSv/hなので。

放射性セシウム 425 Bq/kg の土壌汚染で空間線量率は、0.1μSv/h上昇する。

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/05/425-bqkg-svh-81.html
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今回の放射性セシウムプルームの飛び方を見ていると、
(降雨は逃げようが無いですが、)
直径2~3μmの個体粒子が上空を風に乗って漂ってくる。

風に乗ってプルームが山を越える時に、湿った空気は、飽和水蒸気量を超えて結露します。つまり、霧になる。
その時に、このプルーム粒子が霧発生の核になったと推定されます。

だから、一定の標高の場所が集中的に汚染した。
おそらく、常緑樹の葉、竹笹や落葉樹の木々の皮の部分、が、霧にびっしょり濡れて、汚染された。という現象だと推定される。
汚染マップ(%1)を見て、里山が汚染されたのはこうしたメカニズムの部分が有る。

逆に言えば、山(標高の高い峠)は汚染から守ってくれる。
ということになる。

盆地の中に原発のない、長野県に、友人を誘う理由はそこにある。

※放射性ヨウ素などの気体飛散は、ここで述べたメカニズムはありません。室内に閉じこもって換気扇を止めて目張りする。気体が通り過ぎるのを8日間待つ。

(%1)汚染マップ


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>例えば、塩尻市の空間線量率 0.08μSv/hは、ほぼ100%が地盤由来です。花崗岩

これ書くと、「岩盤由来の放射線も、セシウム汚染による放射線も同じだろ」という反論が来そうなので、補足します。

汚染による被ばくに3つのモードがあると思います。

1.外部被ばく
2.呼吸吸引による肺の被ばく
3.食品による内部被ばく

塩尻市の0.08μSv/hは、1.の外部被ばくのみ。
2.と3.のリスクは低い。

呼吸した時の、肺胞内部の表面積は、一人あたりテニスコート1面分、と言われます。
福島原発事故由来の追加空間線量率が0.5μSv/hを超える地域には、
土壌汚染が、2000Bq/kg以上、1cmの四角の中に、13Bqの放射性セシウム粒子が落ちている計算になります。
それを吸いこまないことを具体的に意識することが重要です。
3年経過して、土壌表面に2〜3μmのままで転がっているわけではなく、土壌粒子にトラップされているので、春一番のような、土壌表面の乾いた土が舞う時には、マスクなどをするか、外出を控えることが重要。
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まだ、反論が来そうだな。。

>岩盤由来

ってことは、塩尻市で野菜作るとカリウム濃度が高くなるのか?
なんてね。

生命は、歴史の中で、体内のカリウム濃度を一定に保つように出来上がった。

すごい。

放射性カリウムは、全カリウムの中に一定比率で含まれている。
(0.0117%)

ヒトは、体内の放射性カリウム濃度を 60Bq/kgとなるようにコントロールしている。(多く成ると代謝し、少なくなると溜める)

出典)

>ヒトは、体内の放射性カリウム濃度を 60Bq/kgとなるようにコントロールしている。

http://d.hatena.ne.jp/scanner/20140108/1389135656

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参考資料
汚染地図
http://resemom.jp/article/2011/11/25/5211.html

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