VATICAN and NTT Data


http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140320/545042/?ST=system

NTTデータは2014年3月20日バチカン市国バチカン図書館が所蔵する文献のデジタル化プロジェクトを受注したと発表した。受注額は約23 億円。3000冊の文献を、NTTデータが提供するデジタルアーカイブシステムで管理できるようにする。バチカン市国が民間企業と大型の有償契約を締結す るのは、世界的にも珍しいという。
 バチカン図書館は、2世紀から20世紀にかけて執筆された約8万冊、4000万ページに及ぶ手書きの文献を所蔵する。同館はこれら全てをデジタル化し、 長期保存する計画を立てている。バチカン図書館とNTTデータは約23億円で初期契約を結び、まずは4年間で約3000冊をデジタルアーカイブ化。順調に 進めば、残りの文献についても取り組む予定だ。
 文献のデジタル化から、デジタルアーカイブシステムの構築、メタデータの付与・管理、検索アルゴリズムの開発までを、トータルでNTTデータが手掛ける。バチカン図書館はデジタル化した文献をWebサイト上で公開し、学術、美術、教育分野における活用を促す。
 日本の国立国会図書館向けに、デジタルアーカイブシステムを提供した実績が評価されたという。NTTデータは、国立国会図書館向けのプロジェクトを手掛けた第三公共システム事業部を主体に、NTTデータイタリアなどと連携して、プロジェクトに取り組む。


http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20140606/562246/

バチカンNTTデータ、想像を絶する交渉の舞台裏
2014/06/11
岡部 一詩
 2014年3月20日バチカン市国の公式プレスルーム「サラ・スタンパ」で記者会見が開かれ、同国がある契約に調印したことが発表された(写真1)。契約書の署名者は、ジャン=ルイ・ブルーゲス バチカンローマカトリック教会記録・図書担当大司教NTTデータ岩本敏男代表取締役社長だ(写真2)。会見には、バチカン図書館のチェーザレ・パッシーニ館長、NTTデータの岩井利夫常務執行役員公共システム事業本部長などが列席した。

写真1●「サラ・スタンパ」での記者会見の様子(写真提供:NTTデータ
右から、チェーザレ・パッシーニバチカン図書館長、フェデリコ・ロンバルディバチカン市国公 式プレスルーム担当、ジャン=ルイ・ブルーゲスバチカンローマカトリック教会記録・図書担当大司教NTTデータ岩本敏男代表取締役社長、NTT DATA EMEAのパトリツィオ・マペリCEO(最高経営責任者)、NTTデータの岩井利夫常務執行役員公共システム事業本部長。
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写真2●調印式の様子(写真提供:NTTデータ

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 これにより、バチカン図書館が所蔵する手書き文献を、NTTデータがデジタル化し、アーカイブシステムで管理できるようにするプロジェクトが正式に前に進みだした(関連記事:世界的にも異例、バチカン図書館がNTTデータと23億円の大型契約)。まずは初期契約で、3000冊の手書き文献を4年間でデジタル化する。費用は約23億円だ。