PocketGeigerKITの紹介 その1

放射能を測りたい。

そう想うようになったのは何故なんだろうと思い返していた。

妻が最初の子を産む時に母乳育児の活動に出会い、母乳で育てると言い出した。
当時飯田市に居た若い先生によると、肉類や動物性タンパクを避けて野菜中心の生活にするのだとか。
マッサージに通い始める頃に、その先生は拠点を飯田市から松本市に移してきた。空港の近くに拠点を構えていた。
先生の指導の甲斐あって母乳だけで最初の子を育てた。

1年をちょうど過ぎた頃、妻が言うには、おっぱいに顔を描くのだという。私も手伝って、下手な顔(へのへのもへじ)を描いた。

いつものように子が乳を飲もうとする。
するとそこに顔が描いてある。
子はびっくりした顔をした。
そして、2度とおっぱいを飲もうとしなかった。

それが断乳という儀式だった。

本当に不思議な光景だった。
何故か、涙が溢れた。止まらなくなった。


4月福島県の幼子を抱えるお母さんの母乳から放射性物質が検出された。とニュースになった。
その時、何かが心の奥底に生まれたように想う。

子は3歳までに親孝行を終えるという。
4人の子を育てた。この言葉は名言だと私は想う。
我が子は群を抜いて、他のどの子よりも可愛い。
(どうして他の子はサルのような顔をしているのか。)
我が子は、飛び抜けて本当にかわいい。
そんな魔法にかかる。一度でいいから父親になってみるがいい。
本当の話だ。

そんな私でさえ、最初の子が生まれると知った時、
TVドラマのように感動して喜べない自分の人間性を疑っていた。
不安だった。こんな未熟な者が親になっていいのだろうか。。

でも今だからわかる。未熟な者を子が親に育ててくれるんだ。
だから、大丈夫。

0〜3歳は子から頂いた宝のような子育てのたいせつな時間。
そんなたいせつなときに、放射能の心配なんてしなくていいよ。
そう言って上げたい。

それが私たちオトナの責務だし、20歳から、原発を放置してきてしまった有権者の責任だ。
と想っている。
心から謝りたい。
これから生まれる子、今育ち盛りの子に、こんな環境を私は用意してしまった。
もうしわけない。