小林武史@エコレゾ って?

http://www.eco-reso.jp/about/
エコレゾという言葉はこの「きゅうり」から始まったように思う。
2004年10月に発売された、Bank Bandの「沿志奏逢」のジャケットだった。
そもそもこのジャケットは、クリエイティブディレクターの佐藤可士和くんが、
ウォーホールの有名な「バナナ」(ベルベットアンダーグラウンドの
ファーストアルバムのジャケットになっている)をパロってつくったものだ。
ウォーホールポップアートは大量生産や消費のための宣伝物も
アートになりえるという価値観の逆転でもあった。
僕たちが音楽を作るとき、CDも大量にコピーするのだが、
それは営利目的の商品ではなく、未来への想いを繋いでいくためのものだった。
これも一つの価値観の逆転だと思い、日本語英語的に「パンクバンド」を
もじって「バンクバンド」と名付けもした。直訳すれば「銀行バンド」だ。
お金で計る価値観だけじゃない価値をもっと探して行こうとするからこそ、
お金の使い方を、流れを、少しでも変えられたら、という思いで、
ap bankを作ったのだ。
Bank Bandであげた収益は、すべてap bankを通して、
持続性のある社会をつくるために
いろいろな形で使われていけばいい、と考えた。
2005年、初めてのap bank fesの前に「to U」が生まれた。
具体的に、エコレゾという言葉は、この楽曲を伝えることと、
ap bank fesを立ち上げていく時のキーワードとして、
その頃、僕たちが使い始めた言葉だった。
一人ひとりの価値観は違っても、それぞれが持っている未来や
互いを思う気持ちを繋いでいくこと。
それを共振・共鳴させていくこと・・・・・・。
できれば既成概念にとらわれずに、発想を変えてものごとを見たり・・・・・・。
そんな想いを込めた言葉が
「エコレゾ」。
さっそくレゾナンス(共振・共鳴)して、フィンランド語で
「きゅうり」という意味を持つ「kurkku(クルック)」が生まれたりもした。
それから早くもフェス5回目を迎えようとするほど、
時間があっという間に経った。
エコに対しての社会の対応も随分、変わったように思える。
それらを経て、今なぜエコレゾ ウェブなのか。
今でも僕らは、エコレゾという言葉を考えたときの想いは
何も変わらず持ち続けている。
「一人ひとりの価値観は違っても、それぞれが持っている未来や
互いを思う気持ちを繋いでいくこと。
それを共振・共鳴させていくこと・・・・・・」
エコという言葉は、非常に曖昧というか、優等生的というか、
今や鼻持ちならないようにも聞こえる事がある。
僕はあえて、逆説的に、エコという言葉がついた
「エコレゾ」を使っていきたい。
つまり、エコ、つまり生態系、
自然が持つ多様性を包容していくということ。
小さなことのつらなりを大切にしていくこと。
人が持つ、さまざまな感情を繋いでいくこと。
なんだか一見すると下らなそうに思えるような可笑しさも含めて。
そんな、いろんな言葉が、情報が、ものが、自然が、人が、
繋がった存在できる場があった方がいいやと思った。
そんな広場として、ap bankやkurkkuや、
それらをサポートしてくれたりする、人やチームの共有の広場として、
エコレゾ ウェブはオープンします。
2009年7月 小林武史
エネルギーシフトをテーマにした民間のフォーラムエネシフ その2
2011.6.15 管総理 孫さん 宮台さん 松田美由紀さん 加藤登紀子さん と並んでいるカッコいい男性を知らなかった。
小林さんだそうな。