高麗時代の三階石塔 80年ぶりに韓国に

http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Cu_detail.htm?No=58359

高麗時代の三階石塔 80年ぶりに韓国に
入力 : 2016-03-02 13:31:00 修正 : 2016-03-02 14:33:24


高麗時代の初期に製作されたものとみられる三階石塔が日本から80年ぶりに戻ってきました。
ソウルの中心部・鍾路(チョンロ)にあるハクゴジェギャラリーによりますと、石塔は佐賀県で個人が所蔵していたものを去年1月にハクゴジェギャラリーが購入、1か月前からギャラリーの外で展示しているということです。
この石塔については、日本による植民地時代に韓国の文化財を多数販売していた山中商会が1935年、東京・上野公園で5日間行われた競売兼展示会でお茶好きの人に売られたという記録が残っています。
石塔を研究している専門家によりますと、この石塔は全体的な形からし新羅時代の様式を取り入れた高麗時代の石塔だということです。
ハクゴジェギャラリーの代表は「仏像や仏画ではなく、石塔を海外から取り戻したケースはほとんど無い」としたうえで、「日本にはまだ韓半島から搬出された石塔がたくさんある。力が許す限り、文化財を取り戻していきたい」と話していました。
文化財庁の統計によりますと、去年まで海外から取り戻した文化財は9882点で、そのうち去年、民間レベルで日本から取り戻した文化財は3点だけだったということです。