平成24年正月に福島市の放射性セシウム降下量が平時の4倍に急増した理由


定時降下物から放射性セシウムが比較的高い濃度で検出された要因について(平成24年2月6日)
平成24年2月6日
福島県災害対策本部(原子力班)

http://radioactivity.mext.go.jp/old/ja/1285/1285_020618.pdf

「本年(平成24年)1月2日 午前9時から1月3日午前9時にかけて採取した降下物から比較的高い濃度の放射性セシウムが検出(※)されました。」
※「10月以降は、放射性セシウムが 100MBq/km2 程度以下で推移してい たが、当日は432MBq/km2(セシウ ム137:252MBq/km2、セシウム134:180MBq/km2)検出。」

昨年の正月は、正月早々に大きな地震が発生した。

4号機の使用済み核燃料のプールが万が一大きな地震が来て崩れれば、日本どころか、北半球が危ない。(※1)
という情報は、あらかじめネットでは常識となっている。

噂が飛び交い、関東でも空間線量率が上昇した、というtweetが飛び交っていた。

当時の降下量上昇の原因を解析する文章を見つけた。

・1月2日 午前9時から1月3日午前9時にかけて福島市への降下物が急上昇した。432MBq/km2。
・(H24年)10月以降は、放射性セシウムが 100MBq/km2 程度以下で推移。
・1月2日の気象状況は、当日昼過ぎから1月 3日明け方にかけて10m/sを超えるやや強い風が26回観測された。
・降雨雪 はなく乾燥した日であった。
・1月2日9時から1月3日9時までの福島市の主な風向は、西風であった。
これらの情報が事実であるとすれば、強風で放射性セシウムが舞い、平時よりも4倍になった。と見るのが妥当かな。

※1)4号機
4号機の写真
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20120414/1334386690
福島第一原子力発電所の4号機について
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20120422/1335066356

<参考リンク>
トップページ(Home) > 組織別 > 知事直轄 > 広報課 > 東日本大震災関連情報 > 原子力災害情報 > モニタリング結果一覧 > 定時降下物モニタリング結果
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=27445

郡山市 切り干し大根の放射性物質による二次汚染とその原因>
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/11/post-8516.html
ちなみに、空間線量率 0.6μSv/hの郡山市にある福島県の農業総合センターの研究結果。
吹きだまりで乾燥させて作った無汚染切り干し大根が、粉塵の付着により、kgあたり3千ベクレルを超えた。