小林一輔『コンクリートが危ない』(岩波新書,1999)


http://news.livedoor.com/lite/article_detail/7217585/

笹子トンネル崩落の原因は「アンカーボルト」の腐食ではなかった
週プレNEWS 2012年12月10日09時00分

この時限爆弾のようなトラブルの発生を、実は1980年代から正確に計算予測していた学者がいる。1999年に『コンクリートが危ない』(岩波新書)を発表した、小林一輔氏(東大名誉教授)だ。残念ながら小林氏は3年前に亡くなったが、山陽新幹線・高架橋の落下事故当時に、週プレの取材に対して次の衝撃的な予測を述べてくれた。

「1965年から75年頃に生産された欠陥コンクリート製の建造物は、2011年から15年頃に深刻な破損が起き始め、必ず大きな社会問題に発展します。また高度成長期時代のコンクリート建築物の脆弱さは、建材の問題だけではありません。当時の建設現場で横行した水増しコンクリート(シャブコン)など、数々の手抜き工事も危険な時限装置になるでしょう」