別記事にして整理しました。http://d.hatena.ne.jp/scanner/20120919/1348008687
ブログexaminerの英文記事「福島原発の規模は広島原爆の4023倍」は間違い。
■留意:
読売新聞記事の元となっていると推定される
東京電力発表のプレスリリースが見あたりませんが、
時期的には、下記になります。
平成24年5月24日
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2012/1204619_1834.html
この記事には、従来報告されている放射性セシウム137の量と整合する値が記載されています。
すなわち、13.6ペタベクレル(== 従来 15ペタベクレル)
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追記:
関連blog記事を紹介します。
私が落ちた穴に、既に先に落ちた方が居らっしゃいました。
どうやら、
・原発事故の規模を、I-131のベクレルに換算して、一つの物差しで比較する、という方法が有る。
・Cs-137は、I-131換算のベクレル値にするには、40倍する。
http://tenmei.cocolog-nifty.com/matcha/2011/04/post-93f1.html
ということが判りました。
読売新聞の英文記事は、
「360,000 terabecquerels of cesium-137」
「Cs-137の量は、360,000 T Bq」
と書いてあり、この文章だけを読むと誤解を招く可能性がある。
「Cs-137の量は、(I-131換算で)360,000 T Bq」
と書けば正確な表現となる。ということのようです。
40で割ると、9 PBqですから、従来の、15 PBq とほぼ整合します。
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<< 以下、このblog記事の最初の記載 >>
May. 24, 2012 の 読売新聞(英文)によれば、
「福島第一原発から放出された放射性セシウム137は、360ペタベクレル。」とある。
昨年8月に発表された15ペタベクレルに較べると、24倍だ。
チェルノブイリの放出量を 89ペタベクレルとすれば、福島原発は、チェルノブイリの4倍の量を放出した、という計算になる。
2011-8-26 当時、(90%以上黒塗りされた東京電力原発取り扱い説明書を開示させたことで有名になった)民主党の川内議員の国会質疑に対応して、公開した資料より、「福島第一原発から放出された放射性セシウムは、15ペタベクレルであり、広島原爆の168倍である。」と開示された。
その時に資料によれば、
広島原爆が放出した 放射性セシウム137の放出量は :
8.9 x 10^13 Bq
つまり、89 テラベクレル だった。
なので、
360ペタベクレル という量(が正しいとするならば)、広島原爆の4045倍 となる。
計算:4045=360 x 10 ^ 15 /(8.9 x 10^13)
(※この新聞記事に相当する東電のプレスリリースが見あたりません。
従って、記事が誤りの可能性が残っています。)
参考
http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/T120523005514.htm
デイリー ヨミウリ オンライン
DAILY YOMIURI ONLINE
TEPCO estimate sees more radiation than NISA's
(May. 24, 2012)
http://www.examiner.com/article/fukushima-cesium-equals-4-023-hiroshima-bombs
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■東京電力が、福島第一原発から放出された放射性物質について公表した履歴:
(1)広島原爆の168.5倍、15 ペタベクレル。
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20110826/1314382382
2011-8-26 ■Cs-137:15ペタBq,広島原爆の168.5倍
計算:
Cs-137(のみの)放出量合計: 1.5x10^16 Bq
広島原爆放出セシウム(Cs-137)量:8.9 x 10^13 Bq
(2)セシウム合算で、24.7 ペタベクレル。
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20120515/1337079646
2012-5-15 ■Cs合算:24.7ペタBq
→ Cs-134:Cs-137=1:1と仮定すれば、
Cs-137:12.35 ペタBq で、2011-8-26の発表値とあまり変わらない。
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追記:
経済産業省
http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110826010/20110826010.html
(2011年10月20日付け 訂正)
別添資料中、一部の放射性物質放出量データに誤りがあることが判明しました。平成23年10月20日に訂正を発表しましたので、修正箇所の詳細については下記URLをご参照ください。
URL・・・・・http://www.meti.go.jp/press/2011/10/20111020001/20111020001.html
http://www.meti.go.jp/press/2011/10/20111020001/20111020001.pdf
2011-10-20に訂正発表がでているが、Cs-137は、15ペタベクレル。