NHK NEWS Web より プランクトンから高濃度セシウム


プランクトンから高濃度セシウム
10月15日 4時54分

ことし7月に福島県いわき市の沿岸で採取したプランクトンから、放射性セシウムが高い濃度で検出され、調査を行った東京海洋大学の研究グループは、食物連鎖によって、今後、スズキなど大型の魚で影響が本格化するおそれがあると指摘しています。

東京海洋大学の研究グループは、東京電力福島第一原子力発電所から流れ出た放射性物質の影響を調べるため、ことし7月いわき市の沿岸から沖合およそ60キロまでを調査船で航海し、プランクトンなどを採取しました。このうち、沿岸3キロ付近で採取した動物性プランクトンを分析した結果、放射性セシウムが1キログラム当たり669ベクレルの高い濃度で検出されました。半減期が2年のセシウム134が含まれることから、原発から流れ出た放射性物質プランクトンに蓄積したものとみられています。動物性プランクトンは、さまざまな魚の餌になることから、研究グループでは、食物連鎖によって放射性物質の蓄積が進み、今後、スズキなど大型の魚で影響が本格化するおそれがあると指摘しています。研究グループのリーダーを務める石丸隆教授は「この海域では南向きの海流の影響で、原発から高い濃度の汚染水が継続して流れ込んだためにプランクトンの濃度が高くなったとみられる。魚への影響がいつごろまで続くのかさらに詳しく調べる必要がある」と話しています。


http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3029
NHKクローズアップ現代
2011年 4月18日(月)放送
ジャンル災害 地域 経済
広がる漁業被害 食卓への影響は
(NO.3029)
(石丸隆さん)
>>やはり、一番漁業者にとっても、私たち水産関係の人間にとっても、風評被害っていうのが一番怖いんですよね。ですからやっぱり、規制値を超えてないものというのは食べられるんだっていうことをちゃんと認識して、積極的に食べていただきたいと私は思います。
ということで、石丸隆せんせの規制値を超えた数字を公表した勇気に感謝。4/18->10/15で消費者の危機感を実感したんでしょうね。正直に数値を発表し続けることでしか、いわゆる「風評被害」という火事を消火できない。