KEKとノーベル物理学賞

学生の頃、KEK(高エネルギー研究所)の施設公開をよく見に行った。
今回のノーベル賞受賞の発表ニュースの中を眺めていて、
高エネ研そのものが、小林・益川理論を証明するために設立された。」
という表現を見つけた。

湯川ー坂田ーという理論物理学の流れがきちんと受け継がれてきた成果なのですね。

小柴さんの仕事ともKEKは強く関係している。

        • -

http://mainichi.jp/select/wadai/nobel/news/20081008k0000m040196000c.html
小林氏が在籍した高エネルギー加速器研究機構茨城県つくば市)の加速器「Bファクトリー」は00年、小林・益川理論の中核である「CP対称性の破れ」を裏付ける実験結果を世界に発表した。鈴木厚人機構長(62)は「高エネ研そのものが、小林・益川理論を証明するために設立された。受賞をバネに日本がこの分野で世界を引っ張っていくことにつながる」と喜ぶ。

        • -

wikipedia

カミオカンデは1987年2月23日、大マゼラン星雲でおきた超新星爆発 (SN 1987A) によって生じたニュートリノを世界で初めて検出することに成功した。

最大3等級となった。

肉眼で観測された超新星としてはSN 1604(ケプラー超新星)以来であり、現代の天文学者にとっては初めて超新星を間近に観察する機会となった。

        • -

http://neutrino.kek.jp/news/2004.06.10/index-j.html
K2K実験でニュートリノ振動を確立
2004年6月12日
(実験目的)
1998年6月、5万トンの水チェレンコフ検出装置、スーパーカミオカンデによる大気ニュートリノ観測で、ニュートリノ振動が発見された。ニュートリノ振動は、3種類あるとされているニュートリノが質量を持つときに起こる現象で、生成されたニュートリノが飛行中に別種のニュートリノに変わるものである。
ニュートリノの質量は、現在の素粒子の標準理論ではゼロと考えられている。ニュートリノ振動の発見は、ニュートリノが微小ではあるが有限な質量を持つことを意味し、標準理論を超えた素粒子理論の構築の必要性を示している。
(実験方法)
高エネルギー加速器研究機構(KEK)の120億電子ボルト陽子加速器によりニュートリノビームを発生させる。このニュートリノはミューニュートリノである(注1)。KEK敷地内には前置検出器が置かれている。その役割は、発生直後、ニュートリノ振動を起こす前のミューニュートリノの数とエネルギー分布を測定することである。ニュートリノビームは250km離れたスーパーカミオカンデに向けて発射される(図1)。

        • -