松代大本営と沖縄戦:1945年6月21日松代大本営はほぼ完成した。その電報を受けた沖縄戦の牛島中将は1945年6月23日に自害した



高野孟のTHE JOURNAL Vol.260 2016.10.17

  松代大本営(まつしろだいほんえい)は巨大な地下壕だ。第2次世
界大戦中に掘られた。目的は天皇や政府機関等を東京から移すため。そ
れと、三種の神器を安全に保管するため。9カ月の突貫工事だったが、
結局、その前に日本が敗戦、松代は一度も使われることなく閉じられた。

 沖縄戦が長引いたのは、実は松代大本営を完成させるための時間稼ぎ
だったことが、明らかになっている。人の命よりも神器ということだ。
その時間稼ぎで20万人の人間が犠牲になった。なんとも愚かなことをし
でかしたものだ。1945年6月21日付けで一通の電報が大本営から沖縄の
牛島中将にあてられた。「松代はほぼ完成する。貴軍の忠誠に感謝す
る」という内容だ。それを受け取った牛島中将は2日後の6月23日に自
害する。つまり時間稼ぎの任務は終了した、お役目御免ということだ。
現在その日が沖縄の「慰霊の日」となっている。

http://www.mag2.com/m/0001353170.html
http://ch.nicovideo.jp/ch711

http://www.matsushiro.org

松代大本営地下壕