「福島原発事故の規模は、広島原爆の(168倍ではなく)4023倍と東電が(こっそり海外にだけ)発表した。」という英文の元記事は記事を書いた市民記者の勘違いですよ。

福島原発事故の規模は、広島原爆の(168倍ではなく)4023倍と東電が(こっそり海外にだけ)発表した。」という英文の元記事は記事を書いた市民記者の勘違いですよ。
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亡霊のようにAlexander Higgings氏の誤記のblog記事
http://www.examiner.com/article/fukushima-cesium-equals-4-023-hiroshima-bombs
retweetされるので、整理しようとおもう。
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まず基礎知識として、チェルノブイリ原発事故も福島原発事故も「レベル7」と 言う時に何を基準に数量化しているかです。事故ではいろんな核種が放出されます。半減期の異なる放射性ヨウ素131の1Bqと放射性セシウム137の 1Bqが、同じ扱いでは、事故の規模を正しく表現できない。
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そこで、「放射性ヨウ素131換算では」何Bqか?として全ての核種をひとつにまとめる方法が採られているようです。 放射性セシウム137は、「放射性ヨウ素131換算で40倍する」ことになっています。 以下、Alexander Higgings氏が間違ったプロセス。
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(1)東電は、9000TBqの放射性セシウム137の放出量と発表した。(日本語も英語ももちろん同じ。) (2)読売新聞は、「放射性ヨウ素換算で」と書かずに、四〇倍した値の、360,000TBqと報じた。

もうリンクが切れていますが記者が文中でリンク先にしていたソース(元情報)は、読売新聞の英文記事のこの文章:
「It reached a final estimate of 400,000 terabecquerels of iodine-131 and 360,000 terabecquerels of cesium-137.」

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(3)Alexander Higgings氏が、360,000TBqをそのまま放射性セシウム137の放出量だと勘違いして、広島の4023倍と「自分で計算」して書いた。 詳細はblogをご覧下さい。

http://d.hatena.ne.jp/scanner/20120919/1348008687
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20121024/1351109810
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私は、事実に基づいた行動を経てしか、目的は達成できない、と信じています。
(一ノ瀬、2013.7.20)