Ag-110mについて memo

Ag-110mについて
■資料1
放射能の生物濃縮:Ag-110m を中心に
森 敏 (東京大学・農学生命科学研究科・応用生命化学専攻)
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/rpjt/event/2012120807.pdf

「生体の必 須元素でないにもかかわらず、ある種の生物では、Cs は K(カリウム)のかわりに、Ag-110m は Cu(銅)のかわりに、生体に取り込まれて、活発に代謝されている実像が明らかになっ てきました。」

http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1306.html


658keV ( Ag-110m )
662keV ( Cs-137 )

ガンマ線のエネルギー(eV)値調査方法:
http://ie.lbl.gov/toi/radSearch.asp
にて
(1) 原子量を入れる。 Mass number:
  今回であれば、110(右枠は自動的に同じ数字が入力される)
(2) Searchボタンを押す
(3) 核種を選びクリックする。
  今回であれば、Ag-110m
Eg (keV) Ig (%)
にて、
lg(%)の大きい順に keVを確認します。

■資料2
http://trustrad.sixcore.jp/ag-110m.html

国立保健医療科学院生活環境研究部
細野 眞
山口一郎


質問-18:イカの調理法を工夫することで、Ag-110mの摂取量を減らすことができますか?
回答-18:
Ag-110mはイカカニなどの内臓に多く蓄積します

質問-20:カキにも放射性銀が濃縮されると聞きましたが、どの程度の濃度になりますか?

チェルノブイリ事故時には、Ag-110m降下量約0.3 Bq/m2に対して(宮城県原子力センター年報 第5巻)、カキ中のAg-110m濃度は約3 Bq/kg生程度でした(宮城県原子力センター年報 第9巻)。

今回の東京電力福島原発事故では、東北地方〜関東地方で約10〜20 Bq/m2程度のAg-110mが降下しているとすると 、大気放出由来によりカキには100〜200 Bq/kgぐらいに濃縮されることが考えられます。

さらに、今回の事故では大気以外に海洋にも放射性物質が放出されましたので、より濃度が高くなることが考えられます。

メモ:
生体がCuと間違ってAg-110mを取り込む。
Cuは、エビ・カニ等の節足動物、貝やイカ・タコ等の軟体動物が酸素輸送のために利用する「呼吸色素」ヘモシアニン (Hemocyanin) がCuを利用する。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%A2%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%B3

ヘモシアニンは本体は無色透明だが、酸素と結びつくことで銅イオン由来の青色になる。
ヘモシアニン (Hemocyanin) は、呼吸色素のひとつ。エビ・カニ等の節足動物、貝やイカ・タコ等の軟体動物に見られる。

文科省テルル129m、銀110mの土壌濃度マップ。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/6000/5050/view.html


海産生物の濃縮係数
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010402/05.gif

■資料3 文科省テルル129m、銀110mの土壌濃度マップ
2011.10.31
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/6000/5050/view.html

■資料4
海産生物の濃縮係数
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010402/05.gif
※資料1のAg-110mの生体濃縮仮説:
ヘモシアニン(Cu)を使い血液で酸素輸送する生命は、AgをCuと同様に取り込み濃縮する。
資料4の表にはAgは記載無いが、CU(銅)の項目に注目のこと。

(資料3,資料4 Milky Seedさんに感謝)


■他 blog 311後の日々
http://blog.livedoor.jp/sendailife-josen/archives/5993124.html
※2012.10の時点でイカの塩辛に含まれる可能性の有るAg-110mの話題に触れたblog