「携帯使用で脳腫瘍」と労災認定 伊最高裁、保険支払い命令

 「携帯使用で脳腫瘍」と労災認定 伊最高裁、保険支払い命令


【ローマ共同】イタリアの最高裁は18日までに、仕事で携帯電話を長時間使用したことが脳腫瘍の発症につながったとの北部に住む男性(60)の訴えを認め、全国労働災害保険協会に労災保険の支払いを命じる判決を下した。同国メディアが報じた。

 訴えによると、男性は2002年までの12年間に仕事で一日5〜6時間、携帯電話やコードレス電話を耳に当てて使い続けた結果、頭部左側に良性の腫瘍ができ、手術を受けた。

 判決は、長年にわたる携帯電話使用と脳腫瘍発症の因果関係を示したスウェーデンの学者らの研究結果を「信頼性が高い」と認定。腫瘍の「少なくとも原因の一つと言える」とした。

2012/10/19 05:39   【共同通信