ここは私たちの地球です

@ichinoseshu: 大飯原発のデモの様子を見た。関西電力の人が言う「ここは関西電力の敷地内です。」社有地への不法侵入だと。じゃぁ東京電力がやったことは福島第一原発から出した死の灰を住居、畑、田んぼ、山野、故郷へ「不法投棄」だね。しかし「無主物」と宣った。デモの男性は言った「ここは私たちの地球です。」


関西電力の人「ここは関西電力の敷地内です。」

男性「ここは私たちの地球です。」

・・・

電源三法という法律がある。

原発を受け入れた土地に、湯水のごとくお金が注ぎ込まれる。

電力会社社員のボーナスと高給を確保した後に

赤字にならないように設定される電気代がそれに割り当てられる。

郵政のえん罪、村木さんや、偽造文書で自作自演した検察に陥れられた小沢一郎と同じく、あの検察官「マエダ」が係わった事件に、元福島県知事 佐藤栄佐久のえん罪事件がある。

佐藤栄佐久福島県知事は、賄賂容疑で捕まった。

http://d.hatena.ne.jp/scanner/20110818/1313675725

(現役福島県知事も佐藤だけど、ちゃうよ。彼じゃない。)

しかし、裁判の結果は、金額「ゼロ円の賄賂事件」だった。

いったい何なんだ。

佐藤栄佐久は、東京大学を出た、頭脳明晰な、地元福島を想う徹底的な、保守政治家だった。
しかし、原子力発電所を巡る、経産省官僚と東京電力や、保安院の対応を経て、不信感が募る。
やがて、プルサーマル(ウランにプルトニウムを混ぜて燃やす原発)に疑問を持つ。

彼がスゴイのは、福島県の県職員を巻き込んで、原子力発電所が、福島県にとって、豊かなに未来をもたらすのか、検証を自ら行ったことだ。

今でも、福島県のWebにpdfとしてその報告書が残っている。(%1)

結論は、電源三法で注ぎ込まれるお金は地域を豊かにしていない、という結論だった。

言い方は悪いけど、麻薬のようなものだ。

例えが妥当じゃないかもしれないが、
格納容器に穴の開いてしまった福島原発に水を注ぎ続けるのと同じ。

でも 辞められない 止まらない。

大飯町長も同じ気持ちだろう。
やめられないとまらない。

・・・

結局、原子力発電所の議論ってのは、

風光明媚な地方に「円」を書いて、その円の中に、湯水のごとくお金を注ぎ込む。

「円」の中の許可を得れば、ゴーサイン。



関西電力の人「ここは関西電力の敷地内です。」

対峙する男性「ここは私たちの地球です。」

この言葉は象徴的だ。

原子力発電所が万が一爆発したら、その被害は、大飯町で終わらない。

関西電力の人「ここは関西電力の敷地内です。」

関西電力のこの言葉が有効であるためには、

関西電力の敷地内から、死の灰を一切出しません。
と約束できる場合だけだろう。

しかし、既に東京電力は言った。

ゴルフ場に降った死の灰は、無主物(むしゅぶつ)だと。

だから、論理破綻してる。


「円」の外に情報をだだ漏れさせよう。

そして電源三法という法律の息の根を止めよう。

(2012.7.1、一ノ瀬)
初出 facebook http://www.facebook.com/ichinoseshu/posts/316716348420898

関連資料:

%1)佐藤栄佐久福島県職員を巻き込んで検証を行った

佐藤栄佐久元知事が優秀な福島県職員とまとめた資料
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20110928/1317175004