ETV メルトスルー シミュレーションCG 内藤正則@エネルギー総合工学研究所

ETV 2011.9.3 0:00〜0:30

内藤正則部長 エネルギー総合工学研究所。
(20年以上原子炉事故の)シミュレーション(技術を研究している)

燃料全体がむきだし。燃料が空だき状態に。
40分後、メルトダウン
「二酸化ウラン 溶けるタイミング、溶融開始。」
燃料集合体。
金属の管。
加熱により金属の管が溶ける。
更に加熱が続くと、中の放射性物質も溶け出す。
2900度 午後5時3分
中央部からメルトダウン
白い四角の領域は、燃料が溶け落ちた領域。

開始から4時間20分。全ての燃料が溶け落ちた。

1号機は同じ日に炉心が溶けた。非常に速い。

内藤さんのシミュレーション。
メルトスルー
(炉心に)直径5cmの穴。
炉内けいそう管の温度変化 1450度。(シミュレーション)

午後9:21
85%の燃料が、メルトスルー
【シミュレーション】

事故当日、速い段階でメルトスルーが起きていた。

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東京工業大学
二ノ方 壽
事故調査委員のメンバ。

ICが最初に動いた。
ICを動かしたり止めたりした。

緊急時の注水のためのポンプ使えなかった。
原発の構造上の弱点。
1号機(水素爆発で建屋が飛んだ)
何故?
平野まさしセンター長

格納容器の圧力が最高しよう
水素の漏洩が疑われる
格納容器の最大耐圧:4.3気圧
これに対して → 7.5気圧で安定。
仮説:水素が漏れ出したのではないか。

別の水素漏れ、原発事故「ブランズウィック」のデータとの比較。
一致する。
敷地内の放射性レベルが上昇したタイミングと、
気圧7.5気圧高止まりが同じタイミング。

マークI(福島第一原発1号機と同じ炉の写真)

格納容器は空けられる構造。
結合部、シリコンゴムパッキン
ボルトで締めることで気密。
圧力隙間。
温度上昇、シリコンゴム劣化
(そりゃ当たり前だナア。。)
ケーブルの貫通部。樹脂ですきま埋め。温度上昇で


格納容器:圧力と温度の上昇でその機能を果たせなかった。

要するに、温度上昇することを想定していない設計だった訳だ。
シリコンゴムだよ。溶けるの当たり前じゃんね。
真空装置などでは通常、ガスケットといって、金属を挟み、ネジを締め付けることで、サンドイッチして、機密性を保つ。
福島第一原発1号炉(マークI)は、シリコンゴムだったんだよ。



http://twitter.com/#!/ichinoseshu/status/109651051916951552
#ETV サイエンスZERO bit.ly/od6ZFS 福島第一原発1号炉実測。格納容器設計耐圧4.3気圧を超え7.5気圧で安定。原子炉建て屋の放射性レベルも上昇。分離式格納容器上フタをシリコンゴムパッキンでシーリング。熱でパッキンが溶けて水素が漏れたと仮説。