「祝(ほうり)の島」監督 はなぶさ(絞頁 結頁)あや


はなぶさ(絞頁 結頁)あや
映画「祝(ほうり)の島」監督
2011.7.20信濃毎日新聞p13

島の人たちに共通するのは、生きている仲間だけではなく、亡くなった身内や、まだ生まれていない子孫とのつながりを実感していること。
祖父が斜面に岩を積んで築いた棚田を、子孫のために守ろうとする高齢の男性。
原発建設反対の)抗議行動から帰ってくると、仏壇に手を合わせて報告する女性...。
「自分の命がここにあって、それが次につながっていく。
目の前には見えない命や、長い時間に対する想像力が大切なんだな、と感じた」

それは祝(ほうり)島に限ったことではない。
「信州でも、福島でも、同じように故郷を愛して、山や海につながって暮らして来た人が居るはず。それを捨てなければならないのは、手足をもがれる思いだろう」。
福島で原発事故が起きたのは、作品が完成して約1年後だった。
はなぶさ(絞頁 結頁)あや(36)

原子力発電を推進すべきだと意思表示をtwitterでしている方の発言の中に、「脱原発運動の人たちの異常なまでの行動の源泉はいったい何なんだろう」と訝る発言を見たことがある。
この人は、もしかしたら、都会で浮き草のように暮らし、自分に連なる繋がりをリアルに感じ取ることが出来ないのだろうなあ。と思ったよ。