福島第1原発の放出セシウム一部が日本海域に環流


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福島第1原発の放出セシウム一部が日本海域に環流
[2016年5月2日18時52分]

 2011年3月の東京電力福島第1原発事故で海に放出された放射性セシウムのうち一部が北太平洋の西部を循環し、日本周辺の海域に戻ってきたとの調査結果を、福島大環境放射能研究所の青山道夫教授が2日までにウィーンの国際学会で発表した。
 事故後、いったん下がっていた海水中のセシウムの数値が事故以前よりも高くなり、最高で1立方メートル当たり2ベクレルを示していた。食品の基準値などに比べると大幅に低く、青山氏は「魚や人体には全く影響がない。ただ、セシウム137は半減期が長いので長期間、この程度の濃度が続くか上昇する可能性が高い」と説明している。
 青山氏によると、昨年11月から今年2月にかけて、汚染水流出の影響が強い福島県沿岸を除く北海道から沖縄県の海域71カ所で、海水を採取。一部の分析を終えた。
 半減期が30年のセシウム137は、鹿児島県・薩摩半島の南西沖で最高値の1立方メートル当たり2ベクレル、最低の鹿児島県奄美大島付近でも1・39ベクレルを検出。秋田県沖が1・63ベクレル、新潟県沖が1・83ベクレル、富山県沖が1・85ベクレル、四国沖は1・90ベクレルだった。
 いずれも過去の核実験が原因で第1原発事故直前に検出されていた1立方メートル当たり1ベクレル程度を除いた分が、事故で放出されたと分析した。
 半減期が2年で核実験やチェルノブイリ原発事故の放出分がほとんど検出されないはずのセシウム134も最大で0・38ベクレルの値を示した。
 今回観測したセシウム黒潮で日本から東に流され、北太平洋西部で南下し、西へ向きを変えて事故から2〜3年で日本に到着したとみている。(共同)


ETV特集 2013.9.27 海の放射能に立ち向かった日本人 〜ビキニ事件と俊鶻丸(しゅんこつまる)〜
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20130928/1380380934
2013-09-28

(つくば)気象研究所
青山道夫さん 重要な事実を発見。
太平洋全域から海水のサンプルを収集。
ビキニ後追跡。
太平洋の6つのコース。
深さを変えながら濃度を測定。
深さ500m付近に濃度高い部分をみつけた。
2.5mBqL
ドーナツ状に繋がっている。
元々知られていた
太平洋上に循環。
一周30年。
日本の沖合では、浅い。
水深600m
さまざまな海水に向かう船に採取を依頼。
2100km
深さ300m付近に周囲より濃度の高いところがある。
表面だけを見ていてもだめ、海洋内部
青山さんは来年定年退職。

汚染水問題について、青山道夫氏の『科学』論文によせて 山田耕作、渡辺悦司 2014年8月13日

http://acsir.org/data/20140813_acsir_yamada_watanabe_0410_001.pdf

補論2 汚染水問題について、青山道夫氏の『科学』論文によせて ――福島事故による放射性物質の放出量、汚染水に含まれる量、海水への漏洩、
それらのチェルノブイリ事故・広島原爆・核実験との比較について-―
山田耕作、渡辺悦司 2014年8月13日