被曝論文、撤回不可避に データ再提供得られず

被曝論文、撤回不可避に データ再提供得られず
2019.1.14 20:13ライフ科学

 東京電力福島第1原発事故後、福島県伊達市の住民の個人被曝線量を分析した論文に本人の同意が得られていないデータが使われていた問題で、市が著者の早野龍五(りゅうご)東京大名誉教授らに再解析に必要なデータを提供しない方針であることが14日、分かった。早野氏らは同意が得られている分で再解析して論文を修正する考えだったが、データが得られないため論文の撤回が避けられない状況となった。
 市の担当者は共同通信の取材に対し、「住民の信頼を得られる見込みがないため、データを再提供する考えはない」と回答。早野氏は「市から正式な通知が来ていないので、見解は差し控える」としている。

https://www.sankei.com/life/news/190114/lif1901140045-n1.html

福島第一原発作業員 死亡

https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0122/san_190122_8413930926.html

1月22日(火)18時15分 産経新聞
 東京電力は22日、福島第1原発福島県大熊町双葉町)構内で作業中の40代の男性作業員が21日午後、意識を失い、搬送先の病院で死亡したと発表した。死因は明らかにしていない。

 東電によると、男性作業員は協力企業社員で、21日午前9時ごろから西門付近のスクリーニング場で出入り車両の線量測定に従事していた。作業中の午後3時半ごろに突然意識を失い、約1時間半後に搬送先の県立ふたば医療センター(富岡町)で死亡したという。東電は「持病があった」としているが、詳細は明らかにしていない。

 男性作業員は昨年8月から第1原発で働いていた。作業時の体調確認では問題は見られなかったという。

粒子状物質の生体内挙動


memo) 粒子状物質の生体内挙動
(1)肺(呼吸気道)の各部位に沈着した粒子は、線毛運動により肺から咽頭へ除去(クリアランス)される経路が主となる。
(2)血液への移行は、極めて少ない。→組織・臓器への移行はリンパを通じて起こる。
(3)沈着した粒子の一部(〜1%)はリンパを経由して 二次臓器(肺門リンパ、脾臓、胸腺、脳、腎臓、肝臓、精巣等)に移行後、保持される。
(4)軟組織や骨組織への移行も見られる。


[関連]

(1)原発作業員の内部被曝の減衰カーブ
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20150811/1439288150

(2)セシウムボウル
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2015/09/volume-004-2015.html#paper

(3)セシウムボウルにウランが含むことを発見
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2017/03/volume-016-2017.html#paper

蚕糸王国信州ものがたり

蚕糸王国信州ものがたり (信毎選書)

2016/10/7

阿部勇 (著, 編集),‎ 高林千幸 (その他),‎ 伊坪達郎 (その他),‎ 小野和英 (その他),‎ 桂木惠 (その他),‎ 山浦直人 (その他),‎ 前川道博 (その他)

もんじゅ設計 廃炉想定せず ナトリウム搬出困難

https://mainichi.jp/articles/20171129/k00/00m/040/166000c

もんじゅ設計
廃炉想定せず ナトリウム搬出困難

毎日新聞2017年11月29日 06時40分(最終更新 11月29日 06時40分)


廃炉が決まっている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、原子炉容器内を満たしている液体ナトリウムの抜き取りを想定していない設計になっていると、日本原子力研究開発機構が明らかにした。放射能を帯びたナトリウムの抜き取りは廃炉初期段階の重要課題だが、同機構が近く原子力規制委員会に申請する廃炉計画には具体的な抜き取り方法を記載できない見通しだ。