平野啓一郎が語る、三島由紀夫とその文学|サイカルジャーナル|NHKオンライン仮面の告白』や『金閣寺』などの名作を残した、戦後日本文学を代表する作家・三島由紀夫。1970年に衝撃の割腹自殺を遂げ、45歳でみずから命を絶った最期を含め、その生涯は今も多くの人の関心を集めています。その三島由紀夫の文学的な“師”として、生涯にわたり親交を結んでいたのが、川端康成でした。川端もまた、日本人初のノーベル文学賞という栄誉を受けながら、突然のガス自殺でこの世を去っています。

 

三島由紀夫川端康成。多くの謎を残す2人の文豪の実像に迫る番組が、6月23日にNHK BS1で放送されます。瀬戸内寂聴さんや岸惠子さんなど、2人を直接知る人物の証言を元に、文豪の知られざる物語をたどる内容です。

 

番組では、三島由紀夫とその文学を解説する人物として、芥川賞作家の平野啓一郎さんにインタビューを行いました。「三島との出会いがなければ小説家になっていなかった」と振り返る平野さんは、少年時代から三島文学に魅了されてきたといいます。今回は放送に先立って、インタビューの一部を紹介します。

 

(聞き手:科学文化部・河合哲朗) https://www.nhk.or.jp/d-navi/sci_cul/2019/06/story/story_190621/