チェルノブイリ管理区域の第1ゾーンに面積あたり幾つのセシウム「粒」があるのか。

【この記事は、まだ計算結果を検証中です。ご留意。】
まずベクレルの定義から。(かなりおおざっぱな計算です。留意 %1)
(2011.9.9修正)

Q1:1キューリーは何ベクレル?

ラジウム1グラムの放射能を1キューリー」(キューリーの定義)
「1モルの ラジウムは原子量の 226グラム」(物理学)
「1モルの 原子数は 6.02x10^23ケ」(物理学:アボガドロ数
ラジウム半減期は1600年(核崩壊で半分に)」(物理学)

以上から、
1600年は、5.0x10^10秒
1秒に何個ラジウムが核崩壊するか? の計算は、
ラジウム1グラムあたりの個数: (6.02x10^23)/226 = 2.664 x 10^21
こいつらが、1600年かけて核崩壊する。
ラジウムの1核崩壊 = ベクレル(Bq:物理学の定義)
なので、
 ((6.02x10^23)/226)/(5.0x10^10)
= (2.664 x 10^21)/(5.0x10^10)
= 5.28 x 10^10 Bq
= 53 GBq

ほんとは、
A1:1キューリー = 37ギガベクレル
なので、

もうすこしきちんと計算しないといけないけど、まあ、ケタは合っているのでよし。

次の計算:

Q2:直径Φ1μmのセシウム放射能は何ベクレル?

ここで とりあえず 空を舞った時のセシウムを固体状態の粒であったと仮定して、その直径を Φ1μm(1ミリの千分の1)であったと仮定する。

(Φ1μm=1ミクロン関連のtweet


http://twitter.com/#!/HayakawaYukio/status/119891168149508096
HayakawaYukio 早川由紀夫氏のツイート:

そんな1ミクロン以下の 粒子の密度なんて飛散にはまったく関係ない。どこまで届くかはサイズだけで決まる。

【水溶性のセシウムを固体の粒として検討する意味。
 福島第一原発の1号機、3号機から飛び出した時、空気中を漂っていた時の状態は、固体状態の一定寸法の粒として存在していたはず。でなければ、国立環境研究所などは、風向きなどのデータからシミュレーションはできない。であるとすると、舞い落ちた時の様子を想定してみることとする。※雨で降下した時は既に水溶状態だから意味ないので留意。あくまで、空を舞い土地に降りかかった様子をイメージしてみるという動機。】

Cs137は30年で半分
 ((6.02x10^23)/137)/(0.946x10^9)
= 4645 x 10^9 Bq
= 4645 GBq
きちんと計算すると、 3219 GBq

Cs137は1グラムで 3219 GBq

セシウムの直径をΦ1μmと仮定して、
セシウムの比重: 1.9 g/cm^3

直径1μmのCsの重量は、
1.9 * (4/3)*π * r^3 = 1.9 *(4/3)* π * (0.5 * 10^-4 cm)^3
= 1.9 * (4/3)*π * (5 * 10^-5 cm)^3
= 994.8 * 10^-15
= 9.95 * 10^-13 g

直径Φ1μmのセシウム放射能は、
3219 GBq * 9.95 * 10^-13
= 3219 * 10^9 * 9.95 * 10^-13 [Bq]
= 32029 * 10^-4 [Bq]
= 3.2 [Bq]
ということですね。

A2:直径Φ1μmのセシウム137の放射能は 3.2 [Bq]

だから、311前の水の放射能基準 10Bq/L ってのは、
1リットルに、φ1μmのセシウム粒が、3ケ入っているっていう計算だ。
では、最初の問い

Q3:チェルノブイリ管理区域の第1ゾーンに面積あたり幾つのセシウム「粒」があるのか。
第1ゾーンは、 1Ci/km^2 → 37GBq/km^2 →37KBq/m^2
「直径Φ1μmのセシウム1個の放射能は 3.2 Bq」であるなら、
逆に、どの面積に1ケあるのか?を計算してみよう。
37K Bq / 3.2 Bq = 11562 ケ
11562 ケ / 100cmx100cm = 1.2ケ/cm^2

よって、 1平方センチメートルに直径Φ1のCs137が、1.2個有る計算になる。

A3:チェルノブイリ管理区域第1ゾーンには、1辺が1cmの□の中に、Φ1μmの放射性セシウム(137)が1.2ケある

 ではここまで読んだあたなに宿題^^;)
 15 Ci/km^2:強制(義務的)移住ゾーン境界に
 セシウム137は、面積あたり何個散らばっているか?

(※計算ミスがたくさん見つかりました。謹んでお詫び致します。)