安定ヨウ素剤を飲むタイミングと効果

緊急被ばく医療ポケットブック
緊急被ばく医療研修のホームページ
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/index.html
平成11 (1999)年9月30日に起きた株式会社ジェー・シー・オー(JCO)ウラン加工工場において発生した臨界事故(以下「JCO事故」と書く)では,3人の重症被ばく患者が発生しました。残念ながら2人は亡くなりましたが,被ばくした3人の救急医療は,多少の小さなトラブルはあったもののおおむねスムーズに完遂されました。これはすでに構築されていた放射線医学総合研究所(現独立行政法人放射線医学総合研究所)緊急被ばく医療ネットワークがほぼ完璧に機能したからです。
(略)
全ての緊急被ばく医療関係者は,この小冊子により正しい緊急被ばく医療の知識を取得し,各地で行われている各種フォーラム,研修,実習などに参加されて,万が一の場合には冷静沈着に行動されることを期待します。

平成17 (2005) 年3月 財団法人 原子力安全研究協会
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/b05_01.pdf


留意事項(page-48)
放射性ヨウ素の吸入が予想される場合には、妊婦(特に妊娠中・後期)および小児への安定ヨウ素剤投与が重要です。一方、成人では放射制ヨウ素による甲状腺がんのリスクは小さく、特に40歳以上の成人に対する安定ヨウ素剤投与の必要性はありません。ただし、40歳以上の成人であっても、妊婦の場合は服用の対象となります。

JCOの事故(1999年)を受けて、この2005年にまとめられた報告書にあるように、24時間前に安定ヨウ素剤を飲めば90%以上の効果があると分かっていた。

2011.3.11午後2時46分に地震発生。
3.11 同日の午後9時には福島第1原発1号炉は、2800度に達し溶融開始
しかしながら、政府は何もせずに、福島県民は被ばくした。
今、稼働している原子力発電所(停止したけど、まだ冷温停止状態になっていない発電所も含め)周辺に、まず、安定ヨウ素剤を配布するように、住民は電力会社相手に指示を出す必要があると思う。